診療支援
薬剤

コルホルシンダロパート塩酸塩新様式
2119
colforsin daropate hydrochloride
アデール Adehl(日本化薬)
 点滴静注用:5mg/V

適応

急性心不全で他の薬剤を投与しても効果が不十分な場合

用法

用時生食等で溶解し,0.5μg/kg/分を点滴静注.尚,点滴投与量は,病態に応じて0.75μg/kg/分を上限として心血行動態,心電図をモニターしながら増減 注意

①投与により臨床症状が改善し,患者状態が安定した場合(急性期を脱した場合)は,他の治療法に変更

②0.5μg/kg/分以上の投与量で3時間以上投与により,動悸・頻脈,不整脈等の副作用の発現頻度が高まる為,0.5μg/kg/分以上の投与量で3時間以上投与する場合は副作用発現に留意し,必要により減量又は中止

③長時間投与の使用経験は少なく,長時間投与における安全性は未確認なことから,原則として72時間を超える長時間投与は避ける.十分な効果が得られ,やむを得ず長時間投与が必要と判断される場合は,効果が認められた用量を長く維持することなく,血行動態等を観察しながら漸減

禁忌

1)肥大型閉塞性心筋症(流出路閉塞が悪化)

2)高度の大動脈弁狭窄又は僧帽弁狭窄等(血圧低下又は肺動脈圧上昇,肺動脈楔入圧上昇により状態悪化)

注意

〈基本〉

①他の薬剤を投与しても効果が不十分な場合に適用考慮

②アデニル酸シクラーゼに直接作用することにより作用発現をもたらすことから,アデニル酸シクラーゼの活性化に伴う各種ホルモン作用の発現に留意

③投与前に体液減少及び電解質の是正,呼吸管理等の必要な処置

④投与は,血圧,心拍数,心電図,尿量,体液及び電解質,また可能な限り肺動脈楔入圧,心拍出量及び血液ガス等患者状態を観察しながら行う

⑤投与中に過度の心拍数増加,血圧低下が現れた場合は,過量投与の可能性がある為,減量又は中止等処置

⑥投与により,期待された改善がみられない場合は中止し,他剤に切替等,必要な処置

〈適用上〉

①調製後は速やかに(1日以内に)使用

②他の注射剤と混合せずに用いることが望ましい(患者の病態に応じて,点

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