アリメマジン酒石酸塩《アリメジン》 | 医学書院

適応

1皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹，皮膚瘙痒症，小児ストロフルス，中毒疹，咬刺症)

2蕁麻疹

3感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽

4アレルギー性鼻炎

通常成人1回2.5mg　1日3～4回(増減)　頓用：1回5mg　就寝前　小児1回投与量：1歳1mL，2～3歳1.5mL，4～6歳2mL，7～9歳3mL，10～12歳3.5mL，1日3～4回(増減)　►風味図

1)過敏症(本剤，フェノチアジン系化合物，その類似化合物)

2)昏睡状態又はバルビツール酸誘導体・麻酔薬等の中枢神経抑制薬の強い影響下(中枢神経抑制作用により，呼吸抑制等)

3)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により，症状悪化)

4)前立腺肥大等下部尿路の閉塞性疾患(抗コリン作用により，排尿障害等)

〈基本〉

➊眠気→運転不可

〈合併・既往〉開放隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し，症状悪化の恐れ)　〈肝〉他のフェノチアジン系化合物で肝障害の報告

〈妊婦〉妊C有益のみ　〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止　〈小児〉臨床試験未実施　〈高齢〉減量等注意

〈併用注意〉

1)中枢神経抑制薬，アルコール：中枢神経抑制作用増強→用量調節等注意(相互に作用増強)

2)降圧薬：降圧作用増強→用量調節等注意(相互に作用増強)

3)アトロピン様作用がある薬剤：抗コリン作用増強→用量調節等注意(相互に作用増強)

飲食物表

以下の場合は必要に応じて中止等処置　

1)過敏症(発疹等)

2)血液(顆粒球減少等)

3)精神神経(眠気，めまい，倦怠感，頭痛)

4)消化器(口渇)

Cmax：約0.12μg/mL　Tmax：4～5時間後(外国人5mg，経口)　排泄：尿中約50％(24時間)

フェノチアジン系の抗ヒスタミン剤で，H₁受容体に対しヒスタミンと競合的に拮抗する．又瘙痒性皮膚疾患(ヒスタミン発斑，アセチルコリン発斑，ツベルクリン反応)に対する抗瘙痒作用