診療支援
薬剤

ロラタジン新様式E
449
loratadine
クラリチン Claritin(バイエル)
 :10mg レディタブ錠:10mg
 ドライシロップ:1% 10mg/g(0.5g/包)
ロラタジン(10 OD錠10 DS1% 各社,ODフィルム10 救急)

適応

アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,皮膚疾患(湿疹・皮膚炎,皮膚瘙痒症)に伴う瘙痒

用法

1回10mg 1日1回 食後(増減) 小児(7歳以上の小児)1回10mg 1日1回 DS(3歳以上7歳未満の小児)1回5mg 1日1回 ►DS用時溶解 ►風味‍ 注意

OD錠口腔粘膜から吸収されないため,唾液又は水で飲み込む

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①季節性患者では,好発季節を考えて,その直前から開始し,終了時まで継続が望ましい

②効果が認められない場合は,漫然と長期投与しない

〈検査〉アレルゲン皮内反応を抑制→検査実施3~5日前より中止 〈適用上〉OD錠

➊吸湿性を有するため,服用直前に取り出す

➋割れやすいので,裏面のシートを剥がさずに押し出さない

➌寝たままの状態では,水なしで服用しない

DS用時調製のため,調製後は速やかに使用

患者背景

〈合併・既往〉

①てんかんの既往:十分な問診(発作が現れたとの報告)

〈腎〉ロラタジン及び活性代謝物の血漿中濃度上昇 〈肝〉ロラタジンの血漿中濃度上昇

〈妊婦〉妊B1非推奨(動物で催奇形性は認められていないが,ラットで胎児移行の報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ヒト母乳中移行の報告) 〈小児〉低出生体重児,新生児,乳児又は3歳未満の幼児→臨床試験は未実施 3歳以上7歳未満には,ドライシロップを投与 〈高齢〉高い血中濃度持続→慎重に

相互

活性代謝物(DCL)への代謝にはCYP3A4及びCYP2D6の関与が確認 〈併用注意〉エリスロマイシン,シメチジン:ロラタジン及び活性代謝物の血漿中濃度上昇→状態を十分に観察等注意〔CYP3A4,CYP2D6阻害作用を有する医薬品との併用により,ロラタジンから活性代謝物(DCL)への代謝阻害〕

過量投与

〈症状〉外国:過量投与(40~180mg)により眠気,頻脈,頭痛の報告 〈処置〉血液透析による除去はできない

副作用

〈重大〉

1)ショック

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