診療支援
薬剤

標準化スギ花粉エキス
449
治療用標準化アレルゲンエキス(鳥居)  449
 皮下注:200・2,000JAU/mL(2mL/V)

適応

スギ花粉症(減感作療法) 注意

1)投与開始に際し,皮膚反応テスト〔スクラッチテスト(プリックテスト),皮内テスト〕又は特異的IgE抗体検査を行い,スギ花粉症の確定診断を行う

2)使用開始では,前シーズンの花粉飛散時期における患者症状を踏まえ,他の治療法も勘案した上で,適用可否を判断

用法

減感作療法実施に際し,皮膚反応が陽性の患者に皮内反応により過敏度(閾値)を求める.その閾値及びその時々の症状に応じ,初回投与濃度及び量,初回後の投与濃度又は量,投与回数,投与間隔並びに維持量は適宜定める

閾値の求め方:本剤を診断用アレルゲン皮内エキス対照液「トリイ」で20,2,0.2及び0.02JAU/mLに用時希釈し,更に症状に応じて低濃度に順次希釈.最も低濃度の液から0.02mLずつ皮内に注射し,その反応を皮内反応判定基準に従って判定.陽性反応を呈した最低濃度(最大希釈度)をもってその患者のアレルゲンに対する閾値とする

初回投与濃度:患者のアレルゲンに対する閾値の濃度若しくは症状の程度により,更にこの濃度の1/10又は1/100の濃度を初回投与濃度とする

投与法:通常,初回投与量として0.02~0.05mLを皮下注.初回後の投与量は1週1~2回約50%ずつ増量し,0.5mLに至れば10倍濃度の液0.05mLにかえて同様に増量しながら投与を続け次第に高濃度の液に移り,維持量に達したら2週に1回の注射を数回行い,その後は1カ月に1回とする

増量及び投与回数:各投与毎に状態を問診し,その結果に応じて次回投与量を増減.例えば前回の注射により,喘息発作,全身性蕁麻疹及び鼻症状・眼症状を主とした臨床症状の増悪を起こし,又,過大な局所反応を生じた時には増量を見合わせる.又,増量期間中の投与間隔は通常1週1~2回であるが,間隔が長引いた場合には増量せずにこの濃度の1/10又は1/100の濃度の液を投与

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