適応
アトピー性皮膚炎に伴う瘙痒(既存治療で効果不十分な場合に限る) 注意
1)ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤及び抗ヒスタミン剤等の抗アレルギー剤による適切な治療を一定期間施行しても,瘙痒を十分にコントロールできない患者に投与
2)瘙痒治療薬であり,瘙痒が改善した場合も含め,投与中はアトピー性皮膚炎に対して必要な治療を継続
3)原則投与時にはアトピー性皮膚炎の病変部位の状態に応じて抗炎症外用剤を併用
4)投与時も保湿外用剤を継続使用
用法
成人・小児(13歳以上)1回60mgを4週間の間隔で皮下注 注意投与後に皮膚症状の悪化を確認.当該症状の悪化の際には継続の可否について慎重に検討
!警告
本剤に関する十分な知識と適応疾患の治療の知識・経験をもつ医師が使用
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊次の点について患者に説明し,理解したことを確認の上で投与
a)瘙痒の治療薬である為,アトピー性皮膚炎の治療を継続
b)瘙痒が改善した場合もアトピー性皮膚炎の治療を怠らない
〈検査〉投与によりアトピー性皮膚炎の炎症症状とは一致しない一過性の血清TARC値の上昇を確認.投与開始から一定期間は血清TARC値をアトピー性皮膚炎の短期病勢マーカーとして使用できないことに留意 〈適用上〉
①調製時
a)デュアルチャンバーシリンジの使用にあたっては,添付文書巻末の【操作方法】を熟読.シリンジが損傷の場合は使用しない
b)溶解後の薬液が均質になるように,注射針側を上に向けて60秒以上左右に振とうし,溶解させる.薬剤の溶け残りがある場合は再度左右に振とうし,溶解させる
c)溶解後,直ちに投与.直ちに投与できない場合は室温で保存し,4時間以内に投与
②投与時
a)溶解液で調製後の薬液は無色~微黄色の液となる.変色や不溶物を認めた際には使用しない
b)注射針は22~27Gを使用
c)投与部位は腹部,大腿部又は上腕部.同一箇所へ繰り返し