適応
1以下の疾患に伴う咳嗽:気管支喘息,喘息性(様)気管支炎,感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,肺結核,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル)
2鼻粘膜の充血・腫脹
3注麻酔時の血圧降下 注意麻酔時の血圧低下に対する予防を目的とした投与は行わない(帝王切開時の予防投与により,母体の高血圧及び頻脈,胎児アシドーシスの報告)
用法
12内1回12.5~25mg 1日1~3回(増減) 注1回25~40mg 皮下注(増減) 31回4~8mg(静注可)(増減) 注意注
①静注は緩徐に〔参考:日本麻酔科学会推奨〕1Aを9mLの生食液と混合して10mL(4mg/1mL)とし,1回1~2mLを投与(増減)
②静注時は,血圧の異常上昇を来さないよう慎重に
禁忌
カテコールアミン投与中(アドレナリン,イソプレナリン,ドパミン等)
注意
〈基本〉
➊適切な用法・用量で効果ない場合は中止.尚,小児には適切な使用法を指導し,経過観察を十分に
②過度の使用継続で不整脈,場合により心停止あり(注特に注射)→過度の使用に注意
③注麻酔時の血圧降下には,脈拍数,心電図の連続監視下で,頻回に血圧測定しながら投与
④注麻酔時の血圧降下に対する治療で,麻酔以外の原因の関与が考えられる場合は,その原因に対する治療を優先
患者背景
〈合併・既往〉
①心室細動,心室頻拍,冠攣縮又はその既往歴(悪化又は再発)
②甲状腺機能亢進症(悪化)
③高血圧(血圧上昇)
④心疾患(心刺激作用)
⑤糖尿病(血糖上昇)
⑥緑内障(眼圧上昇)
⑦前立腺肥大症(排尿障害悪化)
⑧低酸素血症(定期的に血清K値を観察.血清K値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強の恐れ)
〈妊婦〉妊A有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験未実施 〈高齢〉注意
相互
〈併用禁忌〉カテコールアミン(アドレナリン,イソプレナリン,ドパミン等):不整脈,場合により心停止あり(交感神経刺激作用増強) 〈併用