dl-メチルエフェドリン塩酸塩《メチエフ》 | 医学書院

適応

1以下の疾患に伴う咳嗽：気管支喘息，感冒，急性気管支炎，慢性気管支炎，肺結核，上気道炎(咽喉頭炎，鼻カタル)

2蕁麻疹，湿疹

内1回25～50mg　1日3回(増減)注意1回あたりの製剤量(散10％：1回投与量0.25～0.5g)　注1回40mg　皮下注(増減)

カテコールアミン製剤(アドレナリン及びイソプレナリン等)投与中

〈基本〉

➊適切な用法・用量で使用しても効果がない場合は中止する．尚，小児には適切な使用法を指導し，経過観察を十分に行う

②過度の使用継続で不整脈，場合により心停止あり(注特に注射)→過度の使用に注意

〈適用上〉注皮下注にのみ使用

〈合併・既往〉

①甲状腺機能亢進症(交感神経刺激作用により悪化)

②高血圧症(交感神経刺激作用により悪化)

③心疾患(心拍数増加，心臓に過負荷により悪化)

④糖尿病(糖代謝促進，血中グルコース増加)

⑤低酸素血症(定期的に血清K値を観察．低酸素血症は，血清K値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強する恐れ)

〈妊婦〉有益のみ　〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止　〈小児〉臨床試験未実施　〈高齢〉減量等注意

〈併用禁忌〉カテコールアミン製剤(アドレナリン，イソプレナリン等)：不整脈，場合により心停止あり(交感神経刺激作用増強)　〈併用注意〉

1)MAO阻害薬，甲状腺製剤(チロキシン，リオチロニン等)：作用増強→減量等慎重に

2)キサンチン誘導体(テオフィリン)，ステロイド薬(プレドニゾロン)及び利尿薬(アミノフィリン)：血清K値低下(血清K低下作用増強．β₂刺激薬はcAMPを活性化しNa-Kポンプを刺激)→定期的に血清K値を観察し，用量注意

飲食物表

〈重大〉重篤な血清K値の低下：β₂刺激剤により重篤な血清K値低下の報告．キサンチン誘導体，ステロイド及び利尿剤の併用で増強→重症喘息で特に注意．低酸素血症では血清K値低下が心リズムに及ぼ