診療支援
薬剤

dl-イソプレナリン塩酸塩新様式
2252
isoprenaline hydrochloride
アスプール Asthpul(アルフレッサ)
 吸入液(dl体):250mg/50mL/V(0.5%)

適応

以下の疾患に基づく気管支痙攣の寛解:気管支喘息,急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺気腫

用法

1回3mg(イソプレナリン塩酸塩として)(0.5%液0.6mL) 自然呼吸下3~10分でエアゾル吸入(増減)

禁忌

1)カテコールアミン製剤(アドレナリン等),エフェドリン製剤,メチルエフェドリン製剤を投与中

2)頻脈性不整脈合併(心刺激作用により悪化)

3)過敏症

注意

〈基本〉

➊用法用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には,本剤が適当でないと考えられるので,投与中止

②過度に使用を続けた場合,不整脈,場合により心停止を起こすおそれがあり,特に発作発現時の吸入投与の場合には使用が過度になりやすいので注意.患者に対し,本剤の過度の使用により重篤な副作用が発現する危険性があることを理解させ,次の事項及びその他必要と考えられる注意をする

a)用法及び用量を守る

b)発作が重篤で吸入投与の効果が不十分な場合には,速やかに医療機関を受診すること

〈適用上〉

①薬剤調整時の注意

a)用時必要量のみを注射器にて取り出して使用

b)容器内に他の薬剤や異物が混入しないよう注意

c)一旦ネブライザーに取り出した本剤は,空気中にて酸化を受け着色し易い→速やかに使用

②薬剤投与時の注意:投与経路:注射禁

患者背景

〈合併・既往〉

①甲状腺機能亢進症(心機能亢進作用により頻脈・心悸亢進等悪化)

②高血圧(一過性の血圧上昇)

③心疾患(頻脈性不整脈を合併する患者を除く)(悪化)

④糖尿病(肝グリコーゲン分解促進→血糖上昇)

⑤低酸素血症(血清K値をモニターすることが望ましい.血清K値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強

〈妊婦〉妊A有益のみ(動物で催奇形性) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉使用法を正しく指導し,経過観察を十分に 〈高齢〉注意(減量等)

相互

〈併用禁忌〉カテコールアミン製剤(アドレナリン等),エフェドリ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?