診療支援
薬剤

トリメトキノール塩酸塩水和物新様式
2259
trimetoquinol hydrochloride hydrate
イノリン Inolin(ニプロES)
 :3mg :1% 10mg/g シロップ:1mg/mL 吸入液:5mg/mL

適応

以下の疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の寛解 気管支喘息,慢性気管支炎,塵肺症 気管支炎,喘息様気管支炎,気管支喘息 気管支喘息

用法

1回2~4mg 1日2~3回(増減) 1回0.25~0.5mL 深呼吸しながら吸入 小児1歳未満:1日1~2mg,1~2歳:1日2~4mg,3~4歳:1日4~6mg 分3~4

注意

〈基本〉

①適切な用法・用量で効果ない場合は中止

➋過度の使用継続で不整脈,場合により心停止あり(特に発作発現時の吸入投与)→過度の使用に注意(カテコールアミン注射液,β刺激薬を併用も十分注意).あわせて患者に対して過度の使用による危険性について理解させ,用法・用量を守ること,発作が重篤で吸入液の効果が不十分な場合には,可及的速やかに医療機関を受診し治療を求めることについて注意喚起

患者背景

〈合併・既往〉

①甲状腺機能亢進症(悪化)

②高血圧症(悪化)

③心疾患(心拍数増加し,悪化)

④糖尿病(血糖上昇)

⑤低酸素血症(定期的に血清K値を観察することが望ましい.低酸素血症においては,血清K値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある)

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験未実施 〈高齢〉減量等注意

相互

〈併用注意〉

1)カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプレナリン等):不整脈,場合により心停止あり(相加的に交感神経刺激作用増強)→過度の使用回避,異常があれば減量等処置

2)キサンチン誘導体(テオフィリン),ステロイド剤(プレドニゾロン)及び利尿剤(アミノフィリン):血清K値低下(相加的に血清K値低下作用増強.本剤はcAMPを活性化し,Na-Kポンプを刺激)→定期的に血清K値を観察し,用量注意

副作用

〈重大〉β2刺激剤により重篤な血清K値低下の報告.又,β2刺激剤による血清K値の低下作用は,キサンチン誘導体,ステロイド剤及び

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