診療支援
薬剤

モメタゾンフランカルボン酸エステル新様式
229
mometasone furoate
アズマネックス Asmanex(オルガノン)
 ツイストヘラー:1吸入100・200μg(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして)(60吸入)

適応

気管支喘息

用法

1回100μg 1日2回 吸入(増減) 1日最高投与量:800μg 注意症状寛解がみられた場合は,治療上必要最小限の用量で投与

禁忌

1)有効な抗菌剤の存在しない感染症,深在性真菌症(症状増悪)

2)過敏症

3)デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中

注意

〈基本〉

➊急性発作には使用しない(既に起きている発作を速やかに軽減する薬剤ではない→毎日規則正しく使用)

➋本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対しては,発作発現時に短時間作動型吸入β2刺激薬等の他の適切な薬剤を使用するよう患者に注意を与える.また,その薬剤の使用量が増加したり,ピークフロー値が低下するなど効果が十分でなくなってきたと感じられたら,喘息の管理が十分でないことが考えられるため,可及的速やかに医療機関を受診し治療を求めるように患者に注意を与えるとともに,そのような状態がみられた場合には,生命を脅かす可能性があるので,本剤の増量あるいは気管支拡張剤・全身性ステロイド剤を短期間併用し,症状の軽減にあわせて併用薬剤を徐々に減量

③本剤の投与を突然中止すると喘息の急激な悪化を起こすことがあるので,投与を中止する場合には患者の喘息症状を観察しながら徐々に減量

④全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが,吸入ステロイド剤の投与により全身性の作用(クッシング症候群,クッシング様症状,副腎皮質機能抑制,小児の成長遅延,骨密度の低下,白内障,緑内障を含む)が発現する可能性があるので,吸入ステロイド剤の投与量は患者毎に喘息をコントロールできる最少用量に調節する.特に長期間,大量投与の場合には定期的に検査を行い,全身性の作用が認められた場合には患者の喘息症状を観察しながら徐々に減量するなど適切な処置

⑤全身性ステロイド剤の減量は本剤の吸入開始後,症状の安定をみて徐々に行う.減量にあたっては一般のス

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