適応
1以下の疾患に伴う咳嗽及び気道閉塞症状:小児気管支喘息,喘息性気管支炎
2経口投与が困難な場合の以下の疾患に伴う咳嗽及び気道閉塞症状:急性気管支炎,感冒・上気道炎
用法
1回1~2個 6~12時間の間隔をおいて 1日1~2回(就寝前又は必要時) 直腸内挿入 小児20kg以下:適宜分割して投与 20kg以上:成人と同量
禁忌
1)キサンチン系薬剤に重篤な副作用の既往歴
2)カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプレナリン等)投与中
注意
〈基本〉
①適切な用法・用量で効果なし→中止
➋過度の使用で不整脈,心停止→注意
〈適用上〉
①坐剤の取り出し方:坐剤の1つを切り離し,上の合わせ目を2枚に剥ぎ破り坐剤を取り出す
②坐剤の入れ方
a)小児は坐剤を肛門内に深く入れ,2~3分肛門に紙などをあてて押えておくこと.
b)自然排便後又は浣腸排便後に使用すると薬はすみやかに吸収され効果が早く現れる.便がたまっている状態で使用すると坐剤が便とともに排出されることあり
患者背景
〈合併・既往〉
①心疾患(心筋刺激作用をもつため,動悸,不整脈等が現れる)
②てんかん(中枢刺激作用で,発作を起こす)
③甲状腺機能亢進症(代謝亢進,カテコールアミンの作用増強の恐れ)
〈腎〉急性腎炎(腎臓に対する負荷を高め,尿蛋白増強)
〈妊婦〉有益のみ(類薬で動物に催奇形性) 〈小児〉過剰投与にならないよう注意 〈高齢〉減量等注意
相互
〈併用禁忌〉カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプレナリン等):不整脈,心停止あり(dl-メチルエフェドリン塩酸塩配合のため,交感神経刺激作用増強)
〈併用注意〉
1)他のキサンチン系薬剤(テオフィリン,アミノフィリン,カフェイン等),中枢神経興奮薬(エフェドリン,マオウ等):過度の中枢神経刺激作用発現→減量又は中止等処置(中枢神経刺激作用増強)
2)MAO阻害剤,甲状腺製剤(チロキシン,リオチロニン等):本剤の作用増強→