適応
以下の疾患に伴う咳嗽:急性気管支炎,慢性気管支炎,感冒・上気道炎,肺炎,肺結核
用法
1日9錠又は10mL 分3(増減) 小児小児では12~14歳:成人量の2/3 ►風味図
禁忌
1)重篤な呼吸抑制(呼吸抑制増強)
2)12歳未満の小児
3)過敏症(アヘンアルカロイド)
4)閉塞隅角緑内障(悪化)
5)前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(悪化)
6)カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプロテレノール等)を投与中(相互参照)
注意
〈基本〉
➊用法・用量どおり使用しても効果が認められない場合→本剤が適当でないと考えられるので中止.十分に経過観察
②重篤な呼吸抑制が現れるおそれ→12歳未満の小児には投与しない
③重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれ→18歳未満の肥満,閉塞性睡眠時無呼吸症候群又は重篤な肺疾患には投与しない
④過度に使用を続けた場合,不整脈,場合によっては心停止→注意
➎眠気,めまい等→運転不可
〈その他〉遺伝的にCYP2D6の活性が過剰であることが判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では,本剤に含まれるジヒドロコデインの活性代謝産物であるジヒドロモルヒネの血中濃度上昇,副作用が発現しやすくなるおそれ
〈小児〉12歳未満の小児には投与しない(呼吸抑制の感受性が高い).海外で,12歳未満の小児で死亡を含む重篤な呼吸抑制のリスクが高いとの報告 〈妊婦〉妊A有益のみ〔ジヒドロコデインの類似化合物(モルヒネ)の動物実験で催奇形性,分娩時投与:新生児に呼吸抑制〕 〈授乳婦〉授乳回避〔コデインで母乳中移行により,乳児でモルヒネ中毒の報告.CYP2D6の活性の過剰が判明している患者(Ultra-rapid Metabolizer)では,母乳中のジヒドロモルヒネ濃度が高くなるおそれ〕 〈高齢〉用量に注意
相互
本剤に含まれるジヒドロコデインリン酸塩は,主として肝代謝酵素UGT2B7