診療支援
薬剤

ゲーファピキサントクエン酸塩新様式
229
gefapixant citrate
リフヌア Lyfnua(MSD)
 :45mg

適応

難治性の慢性咳嗽 注意最新のガイドライン等を参考に,慢性咳嗽の原因となる病歴,職業,環境要因,臨床検査結果等を含めた包括的な診断に基づく十分な治療を行っても咳嗽が継続する場合に使用を考慮

用法

1回45mgを1日2回 注意重度腎機能障害(eGFR30mL/分/1.73m2未満)で透析を必要としない患者には45mgを1日1回投与

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉本剤による咳嗽の治療は原因療法ではなく対症療法→漫然と投与しない 〈その他〉

①国際共同第Ⅲ相試験(027試験)及び海外第Ⅲ相試験(030試験)の併合データにおいて,本剤45mgを1日2回投与した683例のうち4例で膀胱結石1例,尿路結石2例,腎結石症1例が報告(0.8/100人・年).一方,プラセボを投与した675例のうち3例で腎結石症2例,尿管結石症1例が報告(0.5/100人・年)

②気道陽圧(PAP)を使用していない中等度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸の患者(19例)を対象とした海外臨床試験において,本剤1日180mgの就寝前投与は,プラセボ投与と比較して,全ての睡眠段階にわたって平均酸素飽和度(SaO2)の低下及びSaO2が90%未満であった時間の割合の平均が上昇していたが,主要評価項目である無呼吸低呼吸指数(AHI)に違いはなかった.閉塞性睡眠時無呼吸と,難治性の慢性咳嗽の併発例での本剤45mgの1日2回投与ではこれらの臨床的な相関性は不明

③ラットに6カ月間又はイヌに9カ月間経口投与すると,本薬からなる尿中結晶がみられ,さらに臨床用量(1回45mgを1日2回投与)での曝露量の4倍(ラット)及び26倍(イヌ)を超える曝露量では,腎,尿管及び膀胱(ラット)又は尿細管(イヌ)に回復性のある病変を確認

患者背景

〈合併・既往〉スルホンアミド系薬剤に過敏症の既往(交叉過敏症の発現の可能性.本薬はスルホンアミド基を有する) 〈腎〉腎機能検査

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