適応
以下の場合の呼吸障害及び循環機能低下:新生児仮死,ショック,催眠剤中毒,溺水,肺炎,熱性疾患,麻酔剤使用時
用法
静1回30~45mg 静注(増減) 必要に応じ反復1日250mgまで 皮筋1回30~60mg 皮下注・筋注(増減) 必要に応じ反復1日200mgまで 〔新生児〕静1回7.5~15mg 臍帯静注(増減) 皮筋1回7.5~22.5mg 皮下注・筋注(増減)
注意
〈基本〉ジモルホラミンの痙攣誘発作用量は呼吸興奮よりはるかに大きい 皮筋投与にあたり呼吸,血圧,脈拍,覚醒状態,角膜反射等全身状態を観察し,過量とならないよう注意 静過量或いは急速な静脈内投与で血圧低下,胸内苦悶,痙攣,心房性期外収縮→緩徐な投与,又は糖液・生食液に希釈して投与 〈適用上〉
①静血管外に漏出時激しい疼痛あり
②皮局所刺激作用として本剤を皮下注射した場合,局所に数時間発赤を生じることがある
③筋組織・神経などへの影響を避けるため,下記の点に注意
a)同一部位への反復注射は避ける.なお,新生児,低出生体重児,乳児,小児には特に注意
b)神経走行部位を避けるよう注意
c)注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり血液の逆流を見た場合には,直ちに針を抜き,部位を変えて注射
患者背景
〈合併・既往〉てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴(痙攣閾値低下)
〈妊婦〉
①妊娠後期の女性:非推奨(胎児に異常運動等の影響を及ぼし,分娩時羊水の混濁をおこしたとの報告)
②妊婦(妊娠後期の妊婦は除く)又は妊娠している可能性のある女性:有益のみ
〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉皮筋新生児に投与する場合には,あらかじめ十分に気道内の羊水,粘液等を吸引除去した後投与 静新生児に投与する場合には,あらかじめ十分に気道内の羊水,粘液等を吸引除去した後,臍帯静脈から緩徐に投与
副作用
1)呼吸器(咳嗽)
2)精神神経(めまい,耳鳴)
3)その他(口内