診療支援
薬剤

ジモルホラミン新様式
2213
dimorpholamine
テラプチク Theraptique(エーザイ)
 :45(静注用)mg/3mL/A・30(皮下・筋注用)mg/2mL/A

適応

以下の場合の呼吸障害及び循環機能低下:新生児仮死,ショック,催眠剤中毒,溺水,肺炎,熱性疾患,麻酔剤使用時

用法

1回30~45mg 静注(増減) 必要に応じ反復1日250mgまで 1回30~60mg 皮下注・筋注(増減) 必要に応じ反復1日200mgまで 〔新生児〕1回7.5~15mg 臍帯静注(増減) 1回7.5~22.5mg 皮下注・筋注(増減)

注意

〈基本〉ジモルホラミンの痙攣誘発作用量は呼吸興奮よりはるかに大きい 投与にあたり呼吸,血圧,脈拍,覚醒状態,角膜反射等全身状態を観察し,過量とならないよう注意 過量或いは急速な静脈内投与で血圧低下,胸内苦悶,痙攣,心房性期外収縮→緩徐な投与,又は糖液・生食液に希釈して投与 〈適用上〉

血管外に漏出時激しい疼痛あり

局所刺激作用として本剤を皮下注射した場合,局所に数時間発赤を生じることがある

組織・神経などへの影響を避けるため,下記の点に注意

a)同一部位への反復注射は避ける.なお,新生児,低出生体重児,乳児,小児には特に注意

b)神経走行部位を避けるよう注意

c)注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり血液の逆流を見た場合には,直ちに針を抜き,部位を変えて注射

患者背景

〈合併・既往〉てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴(痙攣閾値低下)

〈妊婦〉

①妊娠後期の女性:非推奨(胎児に異常運動等の影響を及ぼし,分娩時羊水の混濁をおこしたとの報告)

②妊婦(妊娠後期の妊婦は除く)又は妊娠している可能性のある女性:有益のみ

〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉新生児に投与する場合には,あらかじめ十分に気道内の羊水,粘液等を吸引除去した後投与 新生児に投与する場合には,あらかじめ十分に気道内の羊水,粘液等を吸引除去した後,臍帯静脈から緩徐に投与

副作用

1)呼吸器(咳嗽)

2)精神神経(めまい,耳鳴)

3)その他(口内

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?