適応
全身性炎症反応症候群に伴う急性肺障害の改善 注意
1)以下のa)及びb)の両基準を満たす患者に投与
a)全身性炎症反応症候群に関しては,以下の項目のうち,2つ以上を満たすものとする
ア)体温>38℃又は<36℃
イ)心拍数>90回/分
ウ)呼吸数>20回/分又はPaCO2<32mmHg
エ)白血球数>12,000/μL,<4,000/μL又は桿状球>10%
b)急性肺障害に関しては,以下の全項目を満たすものとする
ア)肺機能低下(機械的人工呼吸管理下でPaO2/FIO2300mmHg以下)が認められる
イ)胸部X線所見で両側性に浸潤陰影が認められる
ウ)肺動脈楔入圧が測定された場合には,肺動脈楔入圧≦18mmHg,測定されない場合には,左房圧上昇の臨床所見を認めない
2)4臓器以上の多臓器障害を合併,熱傷,外傷を伴う急性肺障害→投与しないことが望ましい〔4臓器以上の多臓器障害を合併,熱傷,外傷に伴う急性肺障害を除外せずに,ARDS Networkの基準に準拠して実施された外国臨床試験において,本剤投与群ではプラセボ群と比較し,ventilator free days(VFD:28日間での人工呼吸器から離脱した状態での生存日数)及び28日死亡率で差は認められず,180日死亡率ではプラセボ群と比較して統計学的に有意に高かったとの報告〕
3)高度な慢性呼吸器疾患合併→有効性・安全性未確立
用法
生食液に溶解後,1日量4.8mg/kgを250~500mLの輸液で希釈し,24時間(0.2mg/kg/時)かけて静脈内に持続投与 ►投与期間は14日以内 注意
①肺障害発症後72時間以内に開始が望ましい
②症状に応じてより短期間で終了も考慮.尚,投与5日後の改善度が低い場合には,その後の改善度(14日後)も低いことが示されている
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉一般的な急性肺障害の治療法(呼吸管理,循環血液量の補正,抗菌薬等)に
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