診療支援
薬剤

アミノフィリン水和物新様式H
2115
aminophylline hydrate
アプニション Apnission(エーザイ)
 静注:15mg/3mL/A

適応

早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作) 注意本剤は原発性無呼吸に対する治療薬であるので,投与前に二次性無呼吸の除外診断を行う.二次性無呼吸を呈する患者には,原疾患に応じ適切な処置を行う

用法

初回投与量:4~6mg/kg(0.8~1.2mL/kg) 維持投与量:2~6mg/kg/日(0.4~1.2mL/kg/日) 分2~3 緩徐に静注(臨床症状,血中濃度に応じ増減) 注意適宜増減の際には,テオフィリン有効血中濃度の上限15μg/mLを超えないよう注意.又,血中濃度の上限付近でも治療に反応しない場合は,投与中止し,他の治療法への切り替えを考慮

禁忌

本剤又は他のキサンチン系薬剤に重篤な副作用の既往歴

注意

〈基本〉

①テオフィリンによる副作用発現は血中濃度上昇に起因する場合が多いため,以下の場合について血中濃度測定が望ましい→副作用発現に注意しながら慎重に.発現の際は減量又は中止

a)副作用発現した場合

b)投与量を変更する場合もしくは変更した場合

c)慎重投与に該当する患者に投与する場合

②早産・低出生体重児はクリアランスが児によって大きく異なる.同一の児でも生後日数とともにクリアランスが変動→臨床症状に応じ投与量調節

〈適用上〉

①調製時:緩衝性が強い→アルカリ性で不安定な薬剤や酸性の薬剤等とは変化あり→配合注意

②投与時:開封後,できるだけ速やかに使用.残液は細菌汚染のおそれあり,使用禁→保存剤を含有していない

〈取扱上〉

①窒素ガスにて置換充填のため,裸のアンプルのまま保管すると,溶液中の溶存酸素により光や温度により褐変現象あり→注意

患者背景

〈合併・既往〉

①重篤な心筋障害等(心筋刺激作用を有するため症状悪化)

②痙攣の既往歴(誘発)

③うっ血性心不全(クリアランス低下でテオフィリン血中濃度上昇→血中濃度測定等により減量)

④発熱(テオフィリン血中濃度上昇や痙攣等の症状あり)

⑤キサン

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