診療支援
薬剤

(合剤)ジサイクロミン塩酸塩・水酸化アルミニウムゲル・酸化マグネシウム新様式運転△
dicyclomine hydrochloride・dried aluminum hydroxide gel・magnesium oxide
コランチル Kolantyl(共和)  2329
 配合顆粒:1g中 ジサイクロミン塩酸塩5mg,乾燥水酸化アルミニウムゲル400mg,酸化マグネシウム200mg(1g/包)
レスポリックス配合( 鶴原)

適応

以下の疾患における自覚症状及び他覚所見の改善:胃潰瘍,十二指腸潰瘍,胃炎

用法

1回1~2g 1日3~4回(症状が起こりやすい時間に合わせ食後又は食間,必要なら更に就寝前)(増減)

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(ジサイクロミンによる抗コリン作用により,眼圧上昇し症状悪化)

2)前立腺肥大による排尿障害(ジサイクロミンによる抗コリン作用により,排尿障害を悪化)

3)重篤な心疾患(ジサイクロミンによる抗コリン作用により,心悸亢進,頻脈等→悪化)

4)麻痺性イレウス(ジサイクロミンの腸管運動抑制作用により,腸閉塞状態が強められ,悪化)

5)透析療法を受けている患者(長期投与:アルミニウム脳症,アルミニウム骨症,貧血等)

注意

〈基本〉

➊視調節障害,眠気等→運転注意

患者背景

〈合併・既往〉

①開放隅角緑内障(症状悪化)

②前立腺肥大(排尿障害を起こす)

③甲状腺機能亢進症(甲状腺機能亢進症に伴う心悸亢進,頻脈等を起こす)

④潰瘍性大腸炎(ジサイクロミンの腸管運動抑制作用により,中毒性巨大結腸が現れる)

⑤心機能障害(うっ血性心不全,不整脈等)(ジサイクロミンは心悸亢進,頻脈等を,又,酸化Mgは徐脈を起こす)

⑥下痢(酸化Mgによる)

⑦高Mg血症(酸化Mgによる)

⑧リン酸塩の欠乏(乾燥水酸化アルミニウムゲルはリン酸塩の吸収阻害)

⑨高温環境(発汗が抑制)

(:ジサイクロミンの抗コリン作用による) 〈腎〉

①透析を受けている患者:禁忌(長期投与でアルミニウム脳症,アルミニウム骨症,貧血等)→定期的に血中Al,P,Ca,Al-P等の測定)

②腎障害(長期投与でアルミニウム脳症,アルミニウム骨症,貧血等)→定期的に血中Al,P,Ca,Al-P等の測定)

〈妊婦〉妊B1有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ジサイクロミン乳汁中移行の報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉抗コリン作用による口渇,排尿障害,便秘,

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