診療支援
薬剤

(合剤)タカヂアスターゼ・生薬配合剤新様式
S・M(アルフレッサ)  2339
 配合散(1.3g/包):1.3g中 タカヂアスターゼ100mg,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム400mg,炭酸水素ナトリウム300mg,沈降炭酸カルシウム200mg,チョウジ末10mg,ウイキョウ末20mg,ケイヒ末74.5mg,ショウキョウ末24.5mg,サンショウ末1mg,オウレン末50mg,カンゾウ末118mg

適応

以下の消化器症状の改善:食欲不振,胃部不快感,胃もたれ,嘔気・嘔吐

用法

1回約1.3g 1日3回食後(増減) ►水又は温湯で経口 小児2~3歳:1/6,4~6歳:1/3,7~14歳:1/2

禁忌

1)過敏症

2)透析療法中(長期投与でAl脳症,Al骨症)

3)Na摂取制限:高Na血症,浮腫,妊娠中毒症等(Na貯留増加で悪化)

4)高Ca血症(血中Ca値上昇し悪化)

5)甲状腺機能低下症,副甲状腺機能亢進症(血中Ca濃度上昇で悪影響)

患者背景

〈合併・既往〉

①重篤な消化管潰瘍(炭酸水素Na含有のため症状悪化)

②心機能障害(悪化)

③肺機能障害(悪化)

④リン酸塩低下(Alにより無機リン吸収阻害)

⑤低Cl性アルカローシス等電解質失調(悪化)

〈腎〉

①透析療法中:禁忌(長期投与によりAl脳症,Al骨症の恐れ)

②腎不全(排泄障害により副作用)

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施

相互

〈併用注意〉

1)活性型ビタミンD:高Ca血症(Ca吸収亢進)

2)テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン,ミノサイクリン等),ニューキノロン系抗菌薬(エノキサシン,ノルフロキサシン,オフロキサシン等)等:キレートを作るため吸収阻害しこれらの薬剤の作用減弱→同時に服用しない.服用時間をずらす等注意

3)大量の牛乳・Ca製剤:milk-alkali syndrome(高Ca血症,高窒素血症,アルカローシス等)→中止(本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による作用と考えられる)

4)その他の併用薬剤:併用薬剤の吸収排泄に影響→服用時間をずらす等(本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による作用と考えられる)

副作用

〈その他〉

1)長期・大量投与(腎結石,尿路結石)

2)代謝異常(長期投与で高Mg血症)

3)消化器(便秘)

4)過敏症(発疹)

5)その他〔低K血症,血圧上昇,体重増加,浮

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