診療支援
薬剤

水酸化マグネシウム新様式
2344・2355
magnesium hydroxide
ミルマグ Milmag(MG)
 :350mg 内用懸濁液:7.2% 72mg/mL(210mL/本)

適応

1下記疾患における制酸作用と症状の改善:胃・十二指腸潰瘍,胃炎,(急・慢性胃炎,薬剤性胃炎を含む),上部消化管機能異常(神経性食思不振,いわゆる胃下垂症,胃酸過多症を含む)

2便秘症

用法

11日0.9~2.4g 数回に分服(増減) 21日0.9~2.1g 頓用又は数回に分服(増減) 注意塩類下剤の為,緩下剤として投与の際,出来るだけ多くの水(約180mL)を飲むとより効果的

禁忌

牛乳にアレルギー(添加物としてカゼイン含有)

注意

〈適用上〉用時懸濁し,懸濁液は速やかに服用 〈取扱上〉

①吸湿性が強い為,開封後はなるべく速やかに使用.開封後の保管にあたっては特に防湿に注意(吸湿により僅かに着色)

②金属と擦れると黒色になることがある

〈その他〉長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し,腸閉塞を起こした報告

患者背景

〈合併・既往〉

①心機能障害(徐脈)

②下痢(緩下作用があるので悪化)

③高Mg血症(症状悪化)

〈腎〉Mgの排泄が阻害され貯留

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉減量等注意

相互

〈併用注意〉

1)テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン,ミノサイクリン等),ニューキノロン系抗菌剤(シプロフロキサシン,トスフロキサシン等),ビスホスホネート系骨代謝改善剤(エチドロン酸,リセドロン酸等)の吸収が低下し,効果が減弱→同時に服用させない等注意(前記薬剤と錯体を形成し,前記薬剤の吸収を阻害)

2)セフジニル,デラビルジン,ペニシラミンの吸収が低下し,効果が減弱→同時に服用させない等注意(機序不明)

3)ロスバスタチン,ガバペンチンの血中濃度が低下し,効果が減弱→同時に服用させない等注意(機序不明)

4)セレコキシブの血中濃度が低下し,効果が減弱(機序不明)

5)ミコフェノール酸モフェチルの吸収が低下し,効果が減弱(機序不明)

6)アジスロマイシン,ラベプラゾールの血

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