診療支援
薬剤

(合剤)ナトリウム・カリウム配合剤新様式
sodium・potassium
ニフレック Niflec(EA)  799
 配合内用剤:1袋(137.155g)中 塩化ナトリウム2.93g,塩化カリウム1.485g,炭酸水素ナトリウム3.37g,無水硫酸ナトリウム11.37g 〔溶解液の電解質濃度mEq/L(1袋を水に溶解して2L):Na+:125,K+:10,Cl-:35,HCO3-:20,SO42-:80〕
オーペグ配合( 日医工),ムーベン配合( 武田)

適応

大腸内視鏡検査,バリウム注腸X線造影検査及び大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除 〔バリウム注腸X線造影検査はニフレックのみ〕

用法

1袋を水に溶解して約2Lとし,溶解液とする.1回溶解液2~4Lを約1L/時の速度で投与.但し,排泄液が透明になった時点で投与を終了し,4Lを超えての投与は行わない 〔大腸内視鏡検査前処置〕検査当日に投与する場合:当日の朝食は絶食(水分摂取のみ可)とし,検査開始予定時間の約4時間前から投与を開始 検査前日に投与する場合:前日の夕食後は絶食(水分摂取のみ可)とし,夕食後約1時間以上経過した後,投与を開始.但し,前日の朝食,昼食は残渣の少ないもの,夕食は固形物の入っていない液状食とする 〔バリウム注腸X線造影検査前処置〕検査当日の朝は絶食(水分摂取のみ可)とし,検査開始予定時間の約6時間前から投与を開始.溶解液の投与開始時にモサプリド20mgを溶解液(約180mL)で投与.又,溶解液投与終了後,モサプリド20mgを少量の水で投与 〔大腸手術前処置〕手術前日の昼食後は絶食(水分摂取のみ可)とし,昼食後約3時間以上経過した後,投与を開始 注意

①排便,腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与

②約1Lを投与しても排便がない場合は,腹痛,嘔気,嘔吐のないことを必ず確認したうえで投与を継続し,排便が認められるまで観察.2Lを投与しても排便がない場合は投与を中断し,腹痛,嘔吐等がないことを確認と共に,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について,慎重に検討

③高齢者では特に時間をかけて投与

④バリウム注腸X線造影検査に用いる際は,2回目のモサプリドを投与した後はバリウム注腸X線造影検査までは飲食物の摂取を行わない

!警告

1)投与により,腸管内圧上昇による腸管穿孔を起こすことがある為,排便,腹痛等の状況を確認しながら,慎重に投与すると

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