診療支援
薬剤

(合剤)ナトリウム・カリウム・アスコルビン酸配合剤新様式
sodium・potassium・ascorbic acid
モビプレップ Moviprep(EA)  799
 配合内用剤:大室:塩化ナトリウム5.382g,塩化カリウム2.03g,無水硫酸ナトリウム15.0g,マクロゴール4000 200.0g 小室:アスコルビン酸9.4g,L-アスコルビン酸ナトリウム11.8g

適応

大腸内視鏡検査,大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除

用法

1袋を水に溶解して約2Lの溶解液とする.溶解液を約1L/時の速度で投与.溶解液を約1L投与した後,水又はお茶を約0.5L飲用.但し,排泄液が透明になった時点で投与を終了し,投与した溶解液量の半量の水又はお茶を飲用.排泄液が透明になっていない場合は,残りの溶解液を排泄液が透明になるまで投与し,その後,追加投与した溶解液量の半量の水又はお茶を飲用.尚,1袋(溶解液として2L)を超える投与は行わない 〔大腸内視鏡検査前処置〕検査当日の朝食は絶食(水分摂取は可)とし,検査開始予定時間の約3時間以上前から投与を開始 〔大腸手術前処置〕手術前日の昼食後は絶食(水分摂取は可)とし,昼食後約3時間以上経過した後,投与を開始 注意

①排便,腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与

②約1Lの溶解液を投与しても排便がない場合は,腹痛,嘔気,嘔吐のないことを必ず確認したうえで投与を継続し,排便が認められるまで観察

③口渇時には,投与中でも水又はお茶を飲用してよいことを説明.特に,脱水を起こす恐れがある患者には,投与前や投与後にも,積極的に水分を摂取するよう指導

④高齢者では特に時間をかけて投与

!警告

1)投与により,腸管内圧上昇による腸管穿孔を起こすことがある為,排便,腹痛等の状況を確認しながら,慎重に投与すると共に,腹痛等の消化器症状が現れた場合は投与を中断し,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について慎重に検討.特に,腸閉塞を疑う患者には問診,触診,直腸診,画像検査等により腸閉塞でないことを確認した後に投与すると共に,腸管狭窄,高度な便秘,腸管憩室のある患者では注意

2)投与により,ショック,アナフィラキシー等を起こすことがある為,自宅での服用に際し,特に副作用発現時の対応について,患者に説明

禁忌

1)胃腸管

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