適応
大腸内視鏡検査及び大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除
用法
1回1包を約150mLの水に溶解し,検査又は手術前に2回投与.1回目の服用後は,1回250mLの透明な飲料を数時間かけて最低5回,2回目の服用後は1回250mLの透明な飲料を検査又は手術の2時間前までに最低3回飲用 〔検査又は手術の前日と当日に分けて2回投与する場合〕検査又は手術の前日は低残渣食,当日は透明な飲料のみとし,検査又は手術前日の夜及び手術当日の朝(検査又は手術の4~9時間前)の2回投与 〔検査又は手術の前日に2回投与する場合〕検査又は手術の前日は低残渣食,当日は透明な飲料のみとし,検査又は手術前日の夕及び1回目の服用から約6時間後の夜の2回投与 注意
➊電解質異常を起こす為,水のみの飲用は避け,総飲量の半量以上はお茶やソフトドリンク等の他の透明な飲料を飲用
➋脱水を避ける為,口渇時には用法及び用量に定められた水分摂取に加え,透明な飲料を適宜追加して飲用するよう指導
③検査又は手術が午後に行われる場合は,前日と当日の2回に分けて投与
!警告
投与により,腸管内圧上昇による腸管穿孔を起こす恐れがある為,排便,腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与すると共に,腹痛等の消化器症状が現れた場合は投与を中断し,腹部の診察や画像検査(単純X線,超音波,CT等)を行い,投与継続の可否について慎重に検討.特に,腸閉塞を疑う患者には問診,触診,直腸診,画像検査等により腸閉塞でないことを確認した後に投与すると共に,腸管狭窄,高度な便秘,腸管憩室のある患者では注意
禁忌
1)過敏症
2)胃腸管閉塞症又は腸閉塞疑い(腸管内容物の増大や腸管蠕動運動の亢進により腸管内圧が上昇し,腸管粘膜の虚血,腸閉塞,腸管穿孔)
3)腸管穿孔(腹膜炎その他重篤な合併症)
4)中毒性巨大結腸症(穿孔を引き起こし腹膜炎,腸管出血)
5)急性腹症疑い(腸管蠕動運動の