診療支援
薬剤

(合剤)リン酸二水素ナトリウム一水和物・無水リン酸水素二ナトリウム新様式
799
monobasic sodium phosphate monohydrate/dibasic sodium phosphate anhydrous
ビジクリア Visiclear(ゼリア)
 配合錠:リン酸二水素ナトリウム一水和物734.7mg,無水リン酸水素二ナトリウム265.3mg

適応

大腸内視鏡検査の前処置における腸管内容物の排除

用法

大腸内視鏡検査開始の4~6時間前から1回あたり5錠ずつ,約200mLの水と共に15分毎に計10回(計50錠)投与 注意

①大腸内視鏡検査前日の夕食は翌日の投与開始12時間前までに終了させ,夕食後は,検査終了まで絶食〔水分(水,お茶等)摂取のみ可〕

②服用に要する時間は,2時間30分.又,排泄液の状態で服用継続の可否を判断するのではなく,用法・用量に従い,規定用量を服用

③海外で類薬の投与により,著明な体液移動,高度の電解質異常,及び不整脈を来し死亡に至った報告.このような所見は,腎不全又は腸管穿孔を有する症例の他,誤用又は過量投与の症例で認められているので投与の際には用法・用量を遵守

④高齢者に投与する際には,1回あたりの5錠を小分けし,15分間をかけて約200mLの水で投与

!警告

1)重篤な事象として,急性腎障害,急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)が現れることがある.このような事象が発現した場合には,永続的な腎機能障害に至ることが多く,又,長期にわたり透析が必要となることもある為,予め十分な問診・観察を行い,以下の高リスクに該当する患者への投与は,慎重に行う.特に,高血圧症の高齢者には投与しない

a)高齢者

b)高血圧症の患者

c)循環血液量の減少,腎疾患,活動期の大腸炎のある患者

d)腎血流量・腎機能に影響を及ぼす薬剤(利尿剤,ACE阻害薬,ARB,NSAIDs等)を使用している患者

2)重篤な不整脈や痙攣等の有害事象が発生する恐れがある為,適用に際しては,以下の点について予め十分確認してから投与

a)心疾患,腎疾患,電解質異常(脱水,又は利尿剤使用に伴う二次性電解質異常など)を疑わせる所見のないこと

b)電解質濃度に影響を及ぼし得る薬剤を服用中でないこと

c)QT延長を来す恐れのある薬剤を服用中でないこと

d)血清電解質濃度が正常値であること

3)

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