適応
下痢型過敏性腸症候群 注意
1)下痢型過敏性腸症候群治療の基本である食事指導及び生活指導を行った上で,症状の改善が得られない患者に対して,本剤の適用考慮
2)慢性便秘症又は便秘型過敏性腸症候群の患者でないことを確認
3)問診により,下痢状態が繰り返していること及び便秘状態が発現していないことを確認のうえ投与
4)類似症状を呈する疾患(大腸癌,炎症性腸疾患,感染性腸炎等)が疑われる場合は,必要に応じて専門的な検査を考慮
用法
男性には1日1回5μg(増減) 1日最大10μgまで 女性には1日1回2.5μg 尚,効果不十分の場合は増量できるが,1日最大5μgまで 注意
①用量調整を行う場合は1カ月程度の症状推移を確認してから実施.又,症状変化に応じた頻繁な用量調整を行わない
②治療により継続的な症状の改善が得られた場合,投与を漫然と継続することなく,投与開始3カ月を目処に,治療の継続,終了を検討
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊虚血性大腸炎や重篤な便秘が発現する為,腹痛,血便,便秘,硬便が認められた場合は,医師等に連絡するよう患者に指導.特に,女性では男性に比べ便秘及び硬便の発現率が高いため注意
〈適用上〉OD錠
➊舌の上にのせて唾液で崩壊する為,水なしで服用可能.又,水で服用も可
➋寝たままの状態では,水なしで服用させない
〈取扱上〉OD錠
①製剤表面に添加物による白又は赤い斑点が見られることがある
②製剤の特性上,擦れにより錠剤表面が一部白く見えることがある
患者背景
〈合併・既往〉腹部手術歴(投与による便秘,硬便等の発現に伴うイレウス等の発現に注意)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に.副作用が発現した場合は中止
相互
〈併用注意〉CYP1A2阻害作用を有する薬剤との併用により,本剤の血中濃度上昇
1)フルボキサミン:血中濃度