診療支援
薬剤

メペンゾラート臭化物新様式運転△
1231
mepenzolate bromide
トランコロン Trancolon(アステラス)
 :7.5mg
メペンゾラート臭化物(7.5 鶴原)

適応

過敏性大腸症(イリタブルコロン)

用法

1回15mg 1日3回(増減)

禁忌

1)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状悪化)

2)前立腺肥大による排尿障害(排尿筋の弛緩と膀胱括約筋の収縮を起こし,排尿障害を悪化)

3)重篤な心疾患(心臓の運動を促進させ,症状悪化)

4)麻痺性イレウス(消化管運動を低下させる為,症状悪化)

5)過敏症

注意

〈基本〉➊視調節障害→運転注意

患者背景

〈合併・既往〉

①開放隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状悪化)

②前立腺肥大(排尿障害)

③甲状腺機能亢進症(心臓の運動を促進させ,心悸亢進や頻脈を悪化)

④うっ血性心不全又は不整脈(心臓の運動を促進させ,症状悪化)

⑤潰瘍性大腸炎(中毒性巨大結腸)

⑥高温環境(汗腺等の分泌機能を抑制する為,体温調節が障害され高熱)

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉抗コリン作用による視調節障害,口渇,排尿障害等が現れ易い

相互

〈併用注意〉

1)三環系抗うつ剤(イミプラミン,アミトリプチリン等),フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン等),抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン等):抗コリン作用に基づく副作用(視調節障害,口渇,排尿障害等)が発現(両剤はともに抗コリン作用を有するため相加的に抗コリン作用が増強)

2)MAO阻害剤:抗コリン作用に基づく副作用(視調節障害,口渇,排尿障害等)が発現(本剤の代謝が阻害され,抗コリン作用が増強)

過量投与

〈処置〉抗コリン作用に対してはネオスチグミン等を静脈内投与

副作用

〈その他〉

1)(視調節障害)

2)消化器(口渇,便秘,悪心・嘔吐,食欲不振)

3)泌尿器(排尿障害)

4)精神神経(めまい,頭痛・頭重)

5)過敏症(発疹)

作用

胃,小腸及び結腸の自動運動を抑制し,またフィゾスチグミン-ACh及び迷走神経刺激による消化管攣縮を抑制

構造式

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