適応
中等症の潰瘍性大腸炎(5-アミノサリチル酸製剤による治療で効果不十分な場合に限る) 注意
1)過去の治療において,5-アミノサリチル酸製剤による適切な治療を行っても,疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に投与
2)維持療法のために投与しない.本剤の進行性多巣性白質脳症(PML)発現リスクを考慮し,臨床試験では維持療法について検討していない
用法
1回960mg 1日3回 食後 注意
①8週間投与しても臨床症状や内視鏡所見等による改善効果が得られない場合,継続の可否も含め,治療法を再考
②他のインテグリン拮抗薬であるナタリズマブ(遺伝子組換え)においてPMLの発現が報告.本剤のPML発現リスクを低減する為,投与期間は6ヵ月までとし,6ヵ月以内に寛解に至った場合はその時点で投与を終了.又,本剤による治療を再度行う場合は,投与終了から8週間以上空ける
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
3)重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)
注意
〈基本〉
①α4インテグリンに結合しリンパ球の遊走を阻害する為,感染症に対する免疫能に影響を及ぼす可能性.投与に際しては,感染症の発現や増悪に注意
②他の免疫抑制剤の併用について臨床試験は実施していない為,併用を避ける.又,ナタリズマブ(遺伝子組換え)を投与されている患者では,本剤との併用回避.ナタリズマブ(遺伝子組換え)を過去に投与された患者に本剤を投与する際はPMLの発現に注意
〈取扱上〉吸湿性が強い為,アルミ包装開封後は防湿保存し,服用直前までPTPから取り出さない.又,保存に際して破損しないよう注意
患者背景
〈合併・既往〉免疫不全患者又は免疫抑制剤の使用等により高度の免疫抑制状態(PMLの発現リスクが高い可能性) 〈肝〉
①重度の肝機能障害患者(Child-Pugh分類C):禁忌(中等度の肝機能障害患者に投与した場合にカロテグラストメチル及び活性代謝物であるカ
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