適応
HBe抗原陽性B型慢性肝炎におけるウイルスマーカーの改善 注意使用にあたっては,HBe抗原が陽性であることを確認.又,トランスアミナーゼ,アルブミン,凝固系,血小板数等を測定し,肝硬変を疑わせる所見を伴わない慢性肝炎であることを確認
用法
1日30mg 分3 食後 注意HBe抗原が陽性であることを確認.又,トランスアミナーゼ,アルブミン,凝固系,血小板数等を測定し,肝硬変を疑わせる所見を伴わない慢性肝炎であることを確認
!警告
慢性肝炎が急性増悪することがあり,死亡例が報告
禁忌
1)黄疸(B型慢性肝炎が重症化)
2)肝硬変,或いは肝硬変疑い
3)過敏症
注意
〈基本〉
①B型慢性肝炎の急性増悪が現れる為,以下に注意
a)〔開始時〕投与にあたりHBV-DNA(或いはDNA-P)を測定し,著しい増加がみられないことを確認.B型慢性肝炎においては,自然経過でウイルス量の増加を伴う急性増悪が現れる
b)〔投与中〕
1.HBV-DNA(或いはDNA-P)を定期的に測定し,著しい増加が認められた場合には,投与を中止し,適切な他の療法を考慮.HBV-DNA(或いはDNA-P)の著しい増加が認められた場合は,B型慢性肝炎の急性増悪が現れる
2.肝機能検査を定期的に(特に投与開始直後は2,4,6週)行う
3.服用中に眼球・皮膚の黄染,褐色尿がみられた場合は,直ちに連絡するよう患者に注意
②臨床効果を確認する為,以下に注意
a)投与開始16週目に,ウイルスマーカー(HBe抗原等)を含めた臨床検査を実施し,ウイルスマーカーの改善がみられなかった場合は,他の療法を考慮
b)投与中は,4週毎に臨床検査.尚,肝機能検査については投与開始直後2,4,6週に実施
c)HBe抗原の陰性化がみられた場合は投与を終了
患者背景
〈合併・既往〉
①薬剤過敏症の既往歴
②黄疸の既往歴(B型慢性肝炎の急性増悪等)
③インターフェロン投与終了直後(投与終了後