診療支援
薬剤

チオプロニン新様式
3919
tiopronin
チオラ Thiola(ヴィアトリス)
 :100mg

適応

1慢性肝疾患における肝機能の改善

2初期老人性皮質白内障

3水銀中毒時の水銀排泄増加

4シスチン尿症

注意〔シスチン尿症〕飲水療法及び尿アルカリ化療法で,尿中シスチン濃度の飽和溶解度(一般に250mg/L)未満に保てない場合に,使用を検討.1日尿量2.5Lの場合,1日尿中シスチン排泄量の目安は600mg

用法

11回100mg 1日3回(増減) 21回100~200mg 1日1~2回(増減) 31回100~200mg 1日3回(増減) 4成人1回100mgから開始し,1日4回 食後及び就寝前.1日最大2,000mg(1回500mg) 小児1日量100mgから開始し,1日最大40mg/kg.但し,成人最大量を超えない 注意〔シスチン尿症〕

①用量(漸増)は,尿中シスチン排泄量に基づき設定

②成人では1日尿量が2.5L以上になるよう飲水が望ましい.又,小児では,尿量が多くなるよう飲水が望ましい

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①黄疸等の重篤な副作用が現れる為,投与中は定期的に肝機能検査(特に投与後2,4,6週の検査)を行う等,患者状態を観察.異常が認められた場合は投与を中止し処置.尚,前記の異常には,発疹,そう痒感等の皮膚症状,食欲不振,悪心等の消化器症状,或いは発熱,倦怠感等が先行して現れる為,これらの症状についても観察

②稀に無顆粒球症が現れる為,投与中は咽頭痛,発熱等の風邪様症状の発現に注意

③ネフローゼ症候群が現れる為,定期的に尿蛋白の検査等観察

〔シスチン尿症〕他の疾患での用法及び用量に比べて高用量になり,又,長期投与される場合が多い為,重篤な副作用(ネフローゼ症候群や無顆粒球症等)の発現に注意.尚,顆粒球減少は低用量での副作用としても報告

〈検査〉ニトロプルシド反応の原理により尿中ケトン体反応が偽陽性を呈することがある

患者背景

〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉〔シ

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