診療支援
薬剤

パロノセトロン塩酸塩新様式
2391
palonosetron hydrochloride
アロキシ Aloxi(大鵬)
 静注:0.75mg/5mL/V 点滴静注:0.75mg/50mL/袋
AGパロノセトロン「タイホウ」(0.75 岡山大鵬),パロノセトロン(0.75 日医工,0.75 各社)

適応

抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐)(遅発期を含む) 注意強い悪心,嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用

用法

0.75mgを1日1回静注又は点滴静注 但し,18歳以下の患者には,20μg/kgを1日1回静注又は点滴静注し,投与量の上限は1.5mg 〔後発医薬品は用法用量に違いあり〕 注意

①抗悪性腫瘍剤投与前に投与を終了

②消失半減期は約40時間であり,短期間に反復投与を行うと過度に血中濃度が上昇.1週間未満の間隔でがん患者へ反復投与した経験はない為,短期間での反復投与は避ける

バッグ静脈内に点滴注射

禁忌

過敏症

注意

〈適用上〉30秒以上かけて緩徐に投与 バッグ

①注射針は斜めに刺すと注射針が容器頸部を貫通し,液漏れの原因となる

②容器の液目盛りはおよその目安として使用

③原則として連結管を用いたタンデム方式による投与は出来ない

〈取扱上〉紙箱から取り出して長期間保存した場合は,光により僅かに分解する為,速やかに使用するか又は遮光を考慮 バッグ

①品質を保持する為,外袋は使用時まで開封しない

②外袋破損,内側に液滴,内容液着色又は混濁がある場合は使用しない

患者背景

〈合併・既往〉

①消化管障害(投与後観察.消化管運動の低下)

②心臓,循環器系機能障害(バッグ製剤の生食に関する注意)(循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ,症状悪化)

〈腎〉(バッグ製剤の生食に関する注意)水分,NaClの過剰投与に陥り易く,症状悪化

〈妊婦〉妊B1有益のみ(動物で胎児への移行が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁中移行する報告) 〈小児〉低出生体重児及び新生児対象の臨床試験は未実施

副作用

〈重大〉ショック,アナフィラキシー(瘙痒感,発赤,胸部苦悶感,呼吸困難,血圧低下等が発現) 〈その他〉

1)精神神経(頭痛,めまい,不安,多幸感,傾眠,不眠症

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