適応
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心・嘔吐)(遅発期を含む) 注意強い悪心,嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用
用法
他の制吐剤との併用において,成人及び12歳以上の小児には抗悪性腫瘍剤投与1日目は125mgを,2日目以降は80mgを1日1回 注意
①がん化学療法の各コースにおいて,投与期間は3日間を目安.又,成人では5日間を超えて,12歳以上の小児では3日間を超えて投与した際の有効性及び安全性は未確立
②原則としてコルチコステロイド及び5-HT3受容体拮抗型制吐剤と併用して使用.但し,コルチコステロイドの用量については,本剤とコルチコステロイドの薬物相互作用を考慮して適宜減量
③抗悪性腫瘍剤の投与1時間~1時間30分前に投与し,2日目以降は午前中に投与
禁忌
1)過敏症(本剤,ホスアプレピタントメグルミン)
2)ピモジド投与中
注意
〈基本〉
①CYP3A4に対する用量依存的阻害作用を有し,抗悪性腫瘍剤を含めて併用薬剤と相互作用を起こす為,注意して投与
②長期ワルファリン療法を施行している患者には,がん化学療法の各コースにおける処方の開始から2週間,特に7日目から10日目には,患者の血液凝固状態に関して綿密なモニタリング
〈その他〉
①ラットの2年間投与がん原性試験において,雌雄の125mg/kg1日2回投与群以上で甲状腺濾胞細胞腺腫の発生率の増加,雄の125mg/kg1日2回投与群以上で甲状腺濾胞細胞腺癌の発生率の増加,雄の125mg/kg1日2回投与群及び雌の5mg/kg1日2回投与群以上で肝細胞腺腫の発生率の増加,雌の125mg/kg1日2回投与群以上で肝細胞癌の発生率の増加が認められた報告.又,マウスの2年間投与がん原性試験において,雌の500mg/kg/日群以上で肝細胞腺腫の発生率の増加,雄の1,000mg/kg/日群以上及び雌の500