適応
抗悪性腫瘍薬(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐)(遅発期を含む) 注意強い悪心,嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用
用法
〔成人及び12歳以上の小児〕他の制吐剤との併用において,150mgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回,点滴静注 〔生後6カ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児〕他の制吐剤との併用において,3.0mg/kgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回,点滴静注.但し,150mgを超えない 注意
①原則としてコルチコステロイド及び5-HT3受容体拮抗型制吐剤と併用して使用.但し,コルチコステロイドの用量については,本剤又は活性本体アプレピタントとコルチコステロイドの薬物相互作用を考慮して適宜減量
②投与速度の増加及び投与濃度の上昇により,注射部位障害が発現し易くなる為,1Vを5mLの生食で溶解し,以下のとおり点滴静注
a)〔成人及び12歳以上の小児〕最終容量が100~250mL(最終濃度として0.6~1.5mg/mL)となるように生食で希釈し,抗悪性腫瘍剤の投与1時間前に30分間かけて点滴静注
b)〔生後6カ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児〕3.0mg/kgに相当する量を最終濃度が0.6~1.5mg/mLとなるように生食で希釈し,抗悪性腫瘍剤の投与1時間30分前に60分間かけて点滴静注
禁忌
1)過敏症(本剤,アプレピタント)
2)ピモジド投与中
注意
〈基本〉
①活性本体アプレピタントはCYP3A4に対する用量依存的阻害作用を有し,抗悪性腫瘍剤を含めて併用薬剤と相互作用を起こす為,注意して投与
②長期ワルファリン療法を施行している患者には,がん化学療法の各コースにおける処方の開始から2週間,特に7日目から10日目には,患者の血液凝固状態に関して綿密なモニタリング
〈適用上〉
①1Vを5mLの生食で溶解.溶解時は,泡立つため2~3回静かに転倒混和
②非臨床試