適応
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐)(遅発期を含む) 注意強い悪心,嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)を投与する場合に限り使用
用法
他の制吐剤との併用において,235mgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回,点滴静注 注意
①抗悪性腫瘍剤投与前に投与を終了
②原則としてコルチコステロイド及び5-HT3受容体拮抗型制吐剤と併用して使用
③コルチコステロイドの用量については,活性本体ネツピタントとコルチコステロイドの薬物相互作用を考慮して適宜減量
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉活性本体ネツピタントはCYP3Aに対する阻害作用を有し,CYP3Aで代謝される抗悪性腫瘍剤を含めた併用薬剤と相互作用を起こす為,注意して投与 〈適用上〉
①泡立つ為,輸液バッグ等に注入する際は緩徐に注入し,静かに転倒混和
②30分かけて点滴静注
〈取扱上〉
①紙箱から取り出して長期間保存した場合は,光により分解又は容易に着色する為,速やかに使用するか又は遮光
②以下の場合は使用しない
a)内容液が無色~微黄色の範囲を超えて着色
b)凍結しないように注意
患者背景
〈肝〉中等度以上の肝機能障害(Child-Pughスコア 7以上)(血中濃度上昇) 〈生殖〉妊娠する可能性のある女性には,投与中及び投与終了後一定期間は,適切な避妊を行うよう指導
〈妊婦〉禁忌(動物において,臨床用量の曝露量未満より,恥骨の未骨化,吸収胚数及び胎児死亡数の高値,小型胎児等.又,胎盤及び胎児への移行) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施
相互
活性本体ネツピタントは主にCYP3Aで代謝.又,CYP3A阻害作用を有する 〈併用注意〉
1)CYP3Aを阻害する薬剤(ケトコナゾール,クラリスロマイシン,フルコナゾール,イトラコナゾール等):活性本体ネツピタントの作用増強→強