適応
1痛風
2ペニシリン,パラアミノサリチル酸の血中濃度維持
用法
11日0.5~2gを分割し,その後維持量として1日1~2gを分2~4(増減) 21日1~2g 分4(増減)
禁忌
1)腎臓結石症(尿中尿酸排泄量の増大により症状悪化)
2)高度の腎障害
3)血液障害
4)過敏症
5)2歳未満の乳幼児
注意
〈基本〉〔共通〕
①溶血性貧血,再生不良性貧血が現れる為,定期的に血液学的検査等観察
②肝壊死が現れる為,定期的に肝機能検査等観察
〔痛風〕
①急性痛風発作が治まるまで,投与を開始しない
②投与初期に尿酸の移動により痛風発作の一時的な増強
③投与中に痛風が増悪した場合は,コルヒチン,インドメタシン等を併用
④尿が酸性の場合,痛風患者に尿酸結石及びこれに由来する血尿,腎仙痛,肋骨脊椎痛等の症状を起こし易いので,これを防止する為,水分の摂取による尿量の増加及び尿のアルカリ化を図る.尚,この場合は,患者の酸・塩基平衡に注意
〈検査〉
①ベネディクト試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがある
②以下化合物の尿中排泄を抑制することがある:パラアミノ馬尿酸,フェノールスルホンフタレイン,17-ケトステロイド
③スルホブロモフタレインの肝及び腎からの排泄を抑制することがある
患者背景
〈合併・既往〉消化性潰瘍の既往歴(消化性潰瘍が再発) 〈腎〉高度の腎障害:禁忌〔尿中尿酸排泄量の増大により症状悪化.尚,慢性腎不全(特に糸球体濾過値30mL/分以下)の患者には無効〕
〈妊婦〉妊B2有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉2歳未満の乳幼児:禁忌 〈高齢〉減量等注意
相互
〈併用注意〉
1)サリチル酸系薬剤(アスピリン等):尿酸排泄作用に拮抗(腎尿細管分泌部位での阻害,血漿アルブミンの結合部位の競合)
2)インドメタシン,ナプロキセンの半減期の延長,AUCの増加等の報告→併用する場合は減量等注意(本剤が前記薬剤の腎尿細管からの