適応
がん化学療法に伴う高尿酸血症 注意
1)投与にあたっては,腫瘍崩壊症候群の発症リスクを考慮して適応患者を選択し,既存の支持療法では血中尿酸値の管理が不十分と考えられる場合にのみ投与
2)がん化学療法後に発症した高尿酸血症の治療における有効性及び安全性は未確立(使用経験ない)
用法
0.2mg/kgを1日1回30分以上かけて点滴静注.尚,投与期間は最大7日間 注意
①がん化学療法開始4~24時間前に投与を開始
②投与期間が7日間を超えた場合の有効性及び安全性は未確立(使用経験ない)
③臨床症状及び血中尿酸濃度をモニタリングし,投与を血中尿酸濃度の管理上必要最小限の期間に留める
④初回使用(最大7日間の投与)後に,再度使用した場合の有効性及び安全性は未確立(使用経験少ない)
!警告
1)投与によりアナフィラキシーショックを含む重篤な過敏症が発現する恐れがある為,投与終了後も十分な観察.又,症状が発現した場合,直ちに投与を中止し適切な処置
2)溶血性貧血或いはメトヘモグロビン血症を起こす恐れがある為,症状が発現した場合,直ちに投与を中止し適切な処置
3)海外臨床試験において,グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損の患者に投与後,重篤な溶血性貧血が認められている.G6PD欠損又はその他の赤血球酵素異常の有無については,家族歴の調査等十分に問診を行う
禁忌
1)過敏症
2)グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損又はその他の溶血性貧血を引き起こすことが知られている赤血球酵素異常(溶血性貧血)
注意
〈基本〉
①必ず抗悪性腫瘍剤と併用される為,緊急時に対応できる医療施設においてがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用
②本剤の投与例に抗ラスブリカーゼ抗体(中和抗体)が発現した報告や,海外試験において,抗ラスブリカーゼ抗体陽性の患者に投与した後,重篤なアレルギー症状が発現した報告がある為,投