診療支援
薬剤

クロフィブラート新様式
2183
clofibrate
クロフィブラート(鶴原)
 カプセル:250mg

適応

高脂質血症 注意適用前に検査を実施し,高脂質血症であることを確認した上で適用考慮.尚,Fredrickson分類のいずれに属するかを診断が望ましい.Ⅱb,Ⅲ,Ⅳ型の場合は比較的よく反応し,Ⅱa,Ⅴ型の場合にも反応する

用法

1日750~1,500mg 分2~3(増減)

禁忌

1)胆石又はその既往歴(コレステロールの胆汁中への排泄を促進する為,胆石形成能が上昇)

2)妊婦・妊娠授乳婦

注意

〈基本〉

①予め高脂質血症治療の基本である食事療法を行い,更に運動療法や高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も検討した上で,食事療法又は他の療法で効果が不十分の場合にのみ適用考慮

②投与中は,血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止

〈その他〉

①虚血性心疾患の一次予防効果を検討するために,健常男子を対象に平均5.3年間投与したところ,投与中止約1年後及び約4.3年後の追跡調査では本薬投与群で総死亡率は有意に高かったが,約7.9年後の最終追跡調査では本薬投与群における総死亡率の増加はプラセボ投与群に比べ有意ではなかった報告

②動物に長期間臨床用量の10倍量(300mg/kg)を投与したところ,対照群に比較して肝腫瘍の発生が有意に増加した報告

患者背景

〈腎〉

①腎障害(投与にあたっては患者の腎機能を検査した上で投与の可否を決定し,血清Cr値に応じ減量又は投与間隔の延長等を行う.急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症)

②腎障害の既往歴(代謝,排泄が抑制され,症状の悪化を招く)

③腎機能に関する臨床検査値に異常〔HMG-CoA還元酵素阻害薬は,治療上やむを得ない場合にのみ併用.急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れ易い.併用する場合は,本剤を少量から開始と共に,定期的に腎機能検査等を実施し,自覚症状(筋肉痛,脱力感)の発現,CK上昇,血中及び尿中Mb上昇並びに血清Cr上

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