診療支援
薬剤

(合剤)エゼチミブ・アトルバスタチンカルシウム水和物配合剤新様式
ezetimibe・atorvastatin calcium hydrate
アトーゼット Atozet(オルガノン)  2189
 配合錠LD:エゼチミブ10mg,アトルバスタチンカルシウム10.8mg(アトルバスタチンとして10mg)
 配合錠HD:エゼチミブ10mg,アトルバスタチンカルシウム21.7mg(アトルバスタチンとして20mg)
エゼアト配合(LD・HD JG)

適応

高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症 注意

1)高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症の治療の第一選択薬として用いない

2)適用前に検査を実施し,高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症であることを確認した上で適用考慮

3)ホモ接合体性家族性高コレステロール血症については,LDLアフェレーシス等の非薬物療法の補助として,或いはそれらの治療法が実施不能な場合に適用考慮

用法

1日1回1錠 食後 注意

①本剤成分それぞれの用法・用量を踏まえ,患者毎に適用考慮

②原則として,エゼチミブ10mg及びアトルバスタチンとして10mgを併用している場合,或いはアトルバスタチンとして10mgを使用し効果不十分な場合に,本剤LDの適用を検討

③原則として,エゼチミブ10mg及びアトルバスタチンとして20mgを併用している場合,或いはアトルバスタチンとして20mg又は本剤LDを使用し効果不十分な場合に,本剤HDの適用を検討

禁忌

1)過敏症

2)重篤な肝機能障害及び肝代謝能が低下していると考えられる以下患者:急性肝炎,慢性肝炎の急性増悪,肝硬変,肝癌,黄疸

3)妊婦・妊娠授乳婦

4)グレカプレビル・ピブレンタスビル投与中

注意

〈基本〉

①配合剤であり,双方の副作用が発現する為,適切に使用を検討

②予め高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い,更に運動療法や,高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮

③投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与中止

➍アトルバスタチン投与中に劇症肝炎等の肝炎が現れる為,悪心・嘔吐,倦怠感等の症状が現れた場合は投与を中止し,医師等に連絡するよう指導.投与開始又はアトルバスタチンの増量時より12週までの間に1回以上,それ以降は定期的(半年に1回等)に肝機能検査

⑤無顆粒球症,汎血球減少症,血小板減少症が現れ

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