適応
高脂血症(家族性高コレステロール血症,黄色腫を含む) 注意適用前に検査を実施し,高脂血症(家族性高コレステロール血症,黄色腫を含む)であることを確認した上で適用考慮.コレステロール値の異常を主とした高脂血症によく反応する
用法
1日量500mg 分2 食後(増減) 家族性高コレステロール血症の場合は,1日量1,000mgまで増量出来る
禁忌
1)過敏症
2)重篤な心室性不整脈(多源性心室性期外収縮の多発)〔より重篤な心室性不整脈(torsades de pointes)〕
3)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①予め高脂血症の基本である食事療法を行い,更に運動療法や高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮
②投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止
③投与により心電図上QT延長,心室性不整脈の報告がある為,投与中は定期的に心電図を測定が望ましい
〈その他〉
①ビーグル犬で死亡例がみられており,心筋のアドレナリンに対する感受性が投与により亢進したことによる種特異的な現象と報告
②赤毛ザルにおいて,異常な高脂肪・高コレステロール食との同時投与群で死亡例が報告.正常食では8年間投与でも死亡例は認められていない
患者背景
〈合併・既往〉
①心筋梗塞の新鮮例及びうっ血性心不全(心室性不整脈)
②心室性不整脈〔重篤な心室性不整脈(多源性心室性期外収縮の多発)患者を除く〕〔より重篤な心室性不整脈(torsade de pointes)〕
③QT延長を起こし易い(先天性QT延長症候群,低K血症等)(心室性不整脈)
〈妊婦〉妊B1禁忌 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意
相互
〈併用注意〉
1)シクロスポリンの作用減弱(機序不明.シクロスポリンの血中濃度が低下した報告)
2)クロフィブラート:HDL-C