適応
1高脂質血症
2心身症(更年期障害,過敏性腸症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ
注意〔高脂質血症〕適用前に検査を実施し,高脂質血症であることを確認した上で適用考慮
用法
11日300mg 分3(増減) 21日10~50mg(増減) 但し,過敏性腸症候群に用いる場合は,1日最大50mgまで
注意
〈基本〉〔高脂質血症〕
①予め高脂質血症の基本である食事療法を行い,更に運動療法や高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮
②投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止
〈その他〉ラット中期発がんモデルで,0.2%以上の濃度で与えると肺腫瘍発生頻度を上昇させた報告,0.04%の濃度では肺腫瘍発生頻度は上昇しなかった報告.微生物試験系(in vitro)及び染色体試験系(in vivo)では変異原性を示さず,又,マウス(200~2,000mg/kg/day,78週間投与),ラット(200~2,000mg/kg/day,104週間投与)のがん原性試験では,腫瘍誘発性は認められなかった
患者背景
〈肝〉肝障害又はその既往歴(症状増悪)
〈妊婦〉有益のみ(動物で胎児への移行が報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意
副作用
〈その他〉
1)精神神経(めまい・ふらつき,浮上感,眠気,頭痛・頭重感,いらいら感等)
2)消化器(嘔気・嘔吐,腹痛,下痢,便秘,腹部膨満感,食欲不振,腹部不快感,腹鳴,胸やけ,げっぷ,無味感,口内炎等)
3)過敏症(発疹,瘙痒,皮膚異常感,潮紅等)
4)循環器(血圧上昇,動悸等)
5)肝臓(AST・ALTの上昇等の肝機能障害)
6)その他(倦怠感,体のほてり,不快感,夜間頻尿,口渇,浮腫,脱力感)
作用
内分泌系,自律神経の中枢である間脳視床下部及び大脳辺縁