インスリン　グルリジン(遺伝子組換え)《アピドラ》

適応

インスリン療法が適応となる糖尿病　注意2型糖尿病では，急を要する以外は，予め糖尿病治療の基本の食事療法，運動療法を十分行った上で適用を考慮

用法

1回2～20単位　毎食直前に皮下注　維持量：1日4～100単位(中間型又は持効型溶解インスリン製剤の投与量を含む)　►中間型又は持効型溶解インスリン製剤と併用することがある　►投与量は症状及び検査所見に応じて増減　►バイアル：必要に応じポータブルインスリン用輸液ポンプを用いて投与　►カート：インスリンペン型注入器を用いる　注意経口血糖降下剤から本剤に変更及び経口血糖降下剤と併用の場合

①血糖降下作用は速効型インスリンと同等だが，作用発現は速効型インスリン製剤より速く，食直前(15分以内)に投与

②経口血糖降下剤から本剤に変更及び経口血糖降下剤と併用の際は，低用量から開始等，本剤の作用特性を考慮の上投与

③経口血糖降下剤と併用の際は，経口血糖降下剤の投与量及び投与スケジュールの調整が必要になることがある

禁忌

1)低血糖症状

2)過敏症

注意

〈基本〉

➊自己注射にあたっては，以下の点に留意

a)投与法について十分な教育訓練を実施したのち，患者自ら確実に投与できることを確認した上で，医師の管理指導の下で実施

b)全ての器具の安全な廃棄方法について指導を徹底

➋低血糖に関する注意について，その対処法も含め患者・家族に十分徹底

➌急激な血糖コントロールに伴い，糖尿病網膜症の顕在化又は増悪，眼の屈折異常，治療後神経障害(主として有痛性)が現れることあり→注意

➍他のインスリン製剤から本剤への変更により，インスリン用量の変更が必要になる可能性→用量の調整には，初回の投与から数週間或いは数カ月間必要になることがある

➎他のインスリン製剤を取り違えないよう，毎回注射する前に本剤のラベル等を確認するよう患者に十分指導

➏低血糖が現れることがある→運転注意

➐同一箇所への繰り返し投