適応
2型糖尿病 注意適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
用法
20μgを1日1回朝食前に皮下注射.但し,1日1回10μgから開始し,1週間以上投与した後1日1回15μgに増量し,1週間以上投与した後1日1回20μgに増量 ►尚,状態に応じて増減するが,1日20μgを超えない 注意
①投与は朝食前1時間以内に行い,食後の投与不可
②胃腸障害の発現を軽減のため,低用量より開始し,漸増.本剤20μgで良好な忍容性が得られない患者には,減量を考慮.更に症状が持続する場合は,休薬を考慮.減量又は休薬で症状が消失すれば,状態を十分観察しながら再度増量又は投与を再開
禁忌
1)過敏症
2)糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(インスリン製剤による速やかな治療が必須となるので,本剤を投与すべきでない)
3)重症感染症,手術等の緊急の場合(インスリン製剤による血糖管理が望まれるので,本剤の投与は適さない)
注意
〈基本〉
①本剤はインスリンの代替薬ではない.投与に際しては,患者のインスリン依存状態を確認し,投与の可否を判断.類薬で,インスリン依存状態の患者で,インスリンからGLP-1受容体作動薬に切り替え,急激な高血糖及び糖尿病性ケトアシドーシスが発現した症例が報告
②血糖,尿糖を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,3~4カ月間投与して効果不十分な場合には,速やかに他の治療薬へ切り替え
➌低血糖症状及びその対処方法について十分に説明
➍急性膵炎が発現の際は中止し,再投与禁.急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)発現の際は中止し,速やかに医師の診断を受けるよう指導
⑤胃腸障害が発現した場合,急性膵炎の可能性を考慮し,必要に応じて画像検査等による原因精査を考慮する等,慎重に対応
⑥胆石症,胆嚢炎,胆管炎又は胆汁うっ滞性黄疸が発現