適応
糖尿病の食後過血糖の改善(但し,食事療法・運動療法を行っている患者で十分な効果が得られない場合,又は食事療法・運動療法に加えてSU剤,ビグアナイド系薬剤若しくはインスリン製剤を使用している患者で十分な効果が得られない場合に限る) 注意
1)食事療法・運動療法のみの患者→食後血糖1又は2時間値は200mg/dL以上を示す場合に限る
2)食事療法・運動療法に加えて経口血糖下降剤又はインスリン製剤使用患者→空腹時血糖値140mg/dL以上を目安
用法
1回50mg 1日3回 毎食直前 ►効果不十分な場合には,経過を十分観察しながら1回量75mgまで増量可 注意高齢者には低用量(例えば1回量25mg)から投与を開始するなど慎重に投与
禁忌
1)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須→投与不適)
2)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリンによる血糖管理が望まれる→投与不適)
3)過敏症
4)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①投与中は,血糖を定期的に検査し,常に投与継続の必要性について注意を払う.2~3カ月で効果不十分な場合(静脈血漿で食後血糖2時間値が200mg/dL以下にコントロール不可等)→治療の変更を考慮.尚,食後血糖の十分なコントロール(160mg/dL以下)が得られ,食事療法・運動療法又はこれらに加えて経口血糖降下薬若しくはインスリンを使用するのみで十分と判断の際は,中止し経過観察
➋低血糖症状及びその対処方法について十分説明
➌低血糖症状あり→運転注意
④投与により,腹部膨満,鼓腸,下痢等の消化器系副作用発現あり→これらの症状が発現する恐れがある場合は,少量から投与を開始し,症状を観察しながら増量することが望ましい.一般に時間の経過と共に消失が多いが,症状に応じ減量或いは消化管内ガス駆除剤の併用を考慮し,高度で耐えられない場合は中止
〈適用上〉O
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