診療支援
薬剤

ナテグリニド新様式H運転△
3969
nateglinide
スターシス Starsis(アステラス)
ファスティック Fastic(EA)
 :30・90mg
ナテグリニド(30・90 各社)

適応

2型糖尿病における食後血糖推移の改善(但し,次のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る) 

1食事療法・運動療法のみ

2食事療法・運動療法に加えてαグルコシダーゼ阻害薬を使用

3食事療法・運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用

4食事療法・運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用

注意

1)1空腹時血糖が120mg/dL以上,又は食後血糖1又は2時間値が200mg/dL以上に限る

2)2空腹時血糖値が140mg/dL以上を目安

用法

1回90mg 1日3回 毎食直前 ►効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら1回量を120mgまで増量可 注意

①食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱.効果的に食後の血糖上昇を抑制するため,投与は毎食前10分以内(食直前)とする.又,投与後,速やかに薬効を発現するため,食前30分投与では食事開始前に低血糖を誘発する可能性

②高齢者には,低用量(例えば1回量60mg)から投与を開始するとともに,血糖値に留意するなど,経過を十分に観察しながら慎重に投与

禁忌

1)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須→投与不適)

2)透析を必要とするような重篤な腎機能障害(低血糖の恐れ)

3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)

4)過敏症

5)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①速やかなインスリン分泌促進作用を有し,その作用点はSU剤と同じで,SU剤との相加・相乗の臨床効果及び安全性が未確認のため,併用しない

➋低血糖及び低血糖症状あり→運転注意

➌患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明

④投与中は血糖を定期的に検査し,2~3カ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場合(静脈血漿で食後血糖2時間値が200mg/dL以下にコントロールできない等)には,より適

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