適応
2型糖尿病における食後血糖推移の改善(但し,次のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る)
1食事療法・運動療法のみ
2食事療法・運動療法に加えてαグルコシダーゼ阻害薬を使用
3食事療法・運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
4食事療法・運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
注意
1)1空腹時血糖が120mg/dL以上,又は食後血糖1又は2時間値が200mg/dL以上に限る
2)2空腹時血糖値が140mg/dL以上を目安
用法
1回90mg 1日3回 毎食直前 ►効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら1回量を120mgまで増量可 注意
①食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱.効果的に食後の血糖上昇を抑制するため,投与は毎食前10分以内(食直前)とする.又,投与後,速やかに薬効を発現するため,食前30分投与では食事開始前に低血糖を誘発する可能性
②高齢者には,低用量(例えば1回量60mg)から投与を開始するとともに,血糖値に留意するなど,経過を十分に観察しながら慎重に投与
禁忌
1)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須→投与不適)
2)透析を必要とするような重篤な腎機能障害(低血糖の恐れ)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)
4)過敏症
5)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①速やかなインスリン分泌促進作用を有し,その作用点はSU剤と同じで,SU剤との相加・相乗の臨床効果及び安全性が未確認のため,併用しない
➋低血糖及び低血糖症状あり→運転注意
➌患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明
④投与中は血糖を定期的に検査し,2~3カ月投与しても食後血糖に対する効果が不十分な場合(静脈血漿で食後血糖2時間値が200mg/dL以下にコントロールできない等)には,より適