適応
2型糖尿病
用法
50mgを1日2回 朝夕 ►尚,患者の状態に応じて50mgを1日1回朝に投与可 注意中等度以上の腎機能障害又は透析中の末期腎不全では,本剤の血中濃度上昇する恐れ→50mg1日1回朝に投与する等,慎重に
禁忌
1)過敏症
2)糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡,1型糖尿病(インスリンの適用)
3)重度の肝機能障害(肝機能障害が悪化)
4)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリンの適用)
注意
〈基本〉
➊使用にあたり,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明
②肝機能障害(肝炎を含む)あり,本剤投与開始前,投与開始後1年間は少なくとも3カ月毎に,その後も定期的に肝機能検査
➌急性膵炎が現れることあり→持続的な激しい腹痛,嘔吐等の初期症状が現れた際は,速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導
④投与中は,血糖,尿糖を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,3カ月投与しても効果不十分な場合は他の治療法への変更を考慮
➎低血糖及び低血糖症状→運転注意
⑥本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有する.両剤を併用した際の臨床試験成績はなく,有効性及び安全性は未確認
患者背景
〈合併・既往〉
①心不全(NYHA分類Ⅲ~Ⅳ)(使用経験がなく安全性が未確立)
②低血糖を起こす恐れのある次の患者又は状態
a)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
b)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態
c)激しい筋肉運動
d)過度のアルコール摂取者
③腹部手術又は腸閉塞の既往(腸閉塞の恐れ)
〈腎〉中等度以上の腎機能障害又は透析中の末期腎不全患者:用法用量調節 〈肝〉
①重度の肝機能障害:禁忌(悪化)
②肝機能障害(重度の肝機能障害を除く)(悪化)
〈妊婦〉妊B3非推奨(動物で移行) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実