診療支援
薬剤

ビルダグリプチン新様式H運転△
3969
vildagliptin
エクア Equa(ノバルティス)
 :50mg

適応

2型糖尿病

用法

50mgを1日2回 朝夕 ►尚,患者の状態に応じて50mgを1日1回朝に投与可 注意中等度以上の腎機能障害又は透析中の末期腎不全では,本剤の血中濃度上昇する恐れ→50mg1日1回朝に投与する等,慎重に

禁忌

1)過敏症

2)糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡,1型糖尿病(インスリンの適用)

3)重度の肝機能障害(肝機能障害が悪化)

4)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリンの適用)

注意

〈基本〉

➊使用にあたり,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明

②肝機能障害(肝炎を含む)あり,本剤投与開始前,投与開始後1年間は少なくとも3カ月毎に,その後も定期的に肝機能検査

➌急性膵炎が現れることあり→持続的な激しい腹痛,嘔吐等の初期症状が現れた際は,速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導

④投与中は,血糖,尿糖を定期的に検査し,薬剤の効果を確かめ,3カ月投与しても効果不十分な場合は他の治療法への変更を考慮

➎低血糖及び低血糖症状→運転注意

⑥本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有する.両剤を併用した際の臨床試験成績はなく,有効性及び安全性は未確認

患者背景

〈合併・既往〉

①心不全(NYHA分類Ⅲ~Ⅳ)(使用経験がなく安全性が未確立)

②低血糖を起こす恐れのある次の患者又は状態

a)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全

b)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態

c)激しい筋肉運動

d)過度のアルコール摂取者

③腹部手術又は腸閉塞の既往(腸閉塞の恐れ)

〈腎〉中等度以上の腎機能障害又は透析中の末期腎不全患者:用法用量調節 〈肝〉

①重度の肝機能障害:禁忌(悪化)

②肝機能障害(重度の肝機能障害を除く)(悪化)

〈妊婦〉妊B3非推奨(動物で移行) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試験は未実

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