適応
2型糖尿病 注意予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
用法
1回100mg 1日2回 朝夕 ►効果不十分な場合には,経過を十分に観察しながら1回量を200mgまで増量可 注意腎機能障害では,排泄の遅延により血中濃度上昇→重度以上の腎機能障害では,以下を目安に用量調節(重度腎機能障害患者/末期腎不全患者:Ccr<30mL/分,男性:Cr>2.4mL/dL・女性:Cr>2.0mL/dL→100mg1日1回)
禁忌
1)過敏症
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリンによる血糖管理が望まれる→投与不適)
注意
〈基本〉
➊使用に際し,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明
➋急性膵炎が現れる→持続的な激しい腹痛,嘔吐等の初期症状が現れた際は,速やかに医師の診察を受けるよう指導
③投与中は,血糖を定期的に検査すると共に,経過を十分に観察し,常に投与継続の必要性について注意を払う.2~3カ月投与しても効果が不十分な場合には,より適切と考えられる治療への変更を考慮
➍低血糖症状あり→運転注意
⑤本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有する.両剤を併用した際の臨床試験成績はなく,有効性及び安全性は未確認
患者背景
〈合併・既往〉
①低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態
a)脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
b)栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足又は衰弱状態
c)激しい筋肉運動
d)過度のアルコール摂取者
②腹部手術又は腸閉塞の既往(腸閉塞の恐れ)
〈腎〉重度腎機能障害又は透析中の末期腎不全(用量調節すること.排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇)
〈妊婦〉有益の