適応
2型糖尿病 注意適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
用法
25mgを1週間に1回経口 注意
①主に腎臓で排泄→重度腎機能障害,血液透析又は腹膜透析を要する末期腎不全患者では,以下を目安に用量調節.重度,末期腎不全:eGFR<30mL/min/1.73m2,血清クレアチニン値*(男性:Cr>1.9mg/dL,女性:Cr>1.4)→投与量:12.5mg週1回 *eGFRに相当する換算値(年齢60歳)
②末期腎不全患者については,血液透析との時間関係は問わない
➌以下の点を患者に指導
a)週1回服用する薬剤であり,同一曜日に服用
b)服用を忘れた場合は,気づいた時点で1回分を服用し,その後は予め定められた曜日に服用.但し,同日中に2回分を服用しない
禁忌
1)過敏症
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与すべきでない)
3)インスリン注射による血糖管理が望まれる重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)
注意
〈基本〉
➊患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明
②投与中は,血糖を定期的に検査すると共に,経過を十分に観察し,常に投与継続の必要性について注意を払う.3カ月投与しても効果が不十分な場合,より適切と考えられる治療への変更を考慮
➌急性膵炎の発現あり→持続的な激しい腹痛,嘔吐等の初期症状発現の際は,速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導
➍低血糖症状あり→運転注意
⑤本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有する.両剤を併用した際の臨床試験成績はなく,有効性及び安全性は未確認
⑥1週間に1回経口投与する薬剤であり,投与中止後も作用が持続する→血糖値や副作用の発現について十分留