適応
2型糖尿病 注意
1)適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
2)腎機能障害患者では,腎機能障害の程度に応じて腎臓からの排泄が遅延し,本剤の血中濃度が上昇.中等度又は重度(eGFRが45mL/分/1.73m2未満)の腎機能障害を対象とした有効性・安全性を指標とした臨床試験は未実施→投与は非推奨
用法
1回1,000mgを1日2回朝,夕に経口
禁忌
1)過敏症
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液,インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれるので投与不適)
注意
〈基本〉
①腎機能障害を有する場合,排泄が遅延し血中濃度上昇→定期的な腎機能検査が望ましい
➋使用にあたっては,低血糖症状及びその対処方法について十分説明
➌低血糖症状→運転注意
④血糖を定期的に検査し,効果を確かめ,3カ月間投与して効果が不十分な場合には,より適切と考えられる治療への変更を考慮
⑤本剤とビグアナイド系薬剤は作用機序の一部が共通している可能性があること,又両剤の併用の際,他の糖尿病用薬との併用療法と比較して消化器症状が多く確認→併用薬剤の選択の際には留意
〈その他〉ビグアナイド系薬剤で稀に重篤な乳酸アシドーシスを起こすとの報告があり,リスク因子として腎機能障害,肝機能障害,低酸素状態を伴いやすい状態,脱水(利尿作用を有する薬剤の併用を含む),過度のアルコール摂取,感染症,高齢者等が知られている.非臨床試験(ラット)での血中乳酸濃度への明らかな影響や,臨床試験での乳酸アシドーシスの発現は各々認められていないが,本剤とビグアナイド系薬剤は作用機序の一部が共通している可能性がある
患者背景
〈合併・既往〉低血糖を起こす恐れのある次の患者又は状態
①脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
②栄