適応
2型糖尿病(但し,ピオグリタゾン塩酸塩及びメトホルミン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る) 注意
1)2型糖尿病治療の第1選択薬として用いない
2)原則として,既にピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)及びメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)を併用し状態が安定している場合,或いはピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg又はメトホルミン塩酸塩として1日500mg単剤の治療により効果不十分な場合に,本剤の使用を検討
3)投与中,投与がピオグリタゾン塩酸塩及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断
4)適用は,予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行う
5)使用は,インスリン抵抗性が推定される患者に限定.インスリン抵抗性の目安は肥満度(BMI)で24以上或いはインスリン分泌状態が空腹時血中インスリン値で5μU/mL以上とする
用法
1日1回1錠(ピオグリタゾン/メトホルミン塩酸塩として15mg/500mg又は30mg/500mg)を朝食後 注意
①ピオグリタゾンの投与により浮腫が比較的女性に多く報告.女性に投与の際は,浮腫の発現に留意し,ピオグリタゾンとしての投与量は1日1回15mgから投与開始が望ましい
②中等度の腎機能障害(eGFR30mL/min/1.73m2以上60mL/min/1.73m2未満)では,メトホルミンの血中濃度が上昇し,乳酸アシドーシスの発現リスクが高くなる可能性あり,次の点に注意.特にeGFRが30mL/min/1.73m2以上45mL/min/1.73m2未満の患者には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与
a)メトホルミンを少量より開始し,効果を観察しながら徐々に増量等,慎重に投与量を調節する必要がある為,本剤投与がピオグリタゾン及びメトホ