適応
2型糖尿病(但し,アログリプチン安息香酸塩及びピオグリタゾン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る) 注意
1)2型糖尿病治療の第1選択薬としない
2)原則,次の場合に本剤の使用を検討
a)既にアログリプチンとして1日25mg及びピオグリタゾンとして1日15又は30mgを併用し状態が安定している
b)アログリプチンとして1日25mg単剤の治療により効果不十分
c)ピオグリタゾンとして1日15又は30mg単剤の治療により効果不十分
3)投与中において,アログリプチン安息香酸塩及びピオグリタゾン塩酸塩の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断
4)使用の際はインスリン抵抗性が推定される患者に限定.インスリン抵抗性の目安は肥満度(BMI)で24以上或いはインスリン分泌状態が空腹時血中インスリン値で5μU/mL以上とする
5)予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行う
用法
1日1回1錠(アログリプチン/ピオグリタゾンとして25mg/15mg又は25mg/30mg)を朝食前又は朝食後 注意
①中等度以上の腎機能障害(Ccrが50mL/min未満)では,排泄の遅延によりアログリプチンの血中濃度上昇→本剤は使用せず,アログリプチン及びピオグリタゾンの各単剤を併用
②ピオグリタゾンの投与により浮腫が比較的女性に多く報告→女性に投与の際は,浮腫の発現に留意し,これまでのピオグリタゾンの投与量を考慮の上,アログリプチン/ピオグリタゾンとして1日1回25mg/15mgからの投与開始を検討
③高齢者では生理機能が低下→これまでのピオグリタゾンの投与量を考慮の上,アログリプチン/ピオグリタゾンとして1日1回25mg/15mgからの投与開始を検討
禁忌
1)心不全及び心不全の既往(ピオグリタゾンでは,動物で循環血漿量の増加に伴う代償性の変化と考えられる心重量の増加あり,又,臨床的にも心不全を増悪或い