診療支援
薬剤

(合剤)アログリプチン安息香酸塩・メトホルミン塩酸塩新様式H運転△
alogliptin benzoate・metformin hydrochloride
イニシンク Inisync(帝人)  3969
 配合錠:アログリプチン25mg,メトホルミン塩酸塩500mg

適応

2型糖尿病.但しアログリプチン安息香酸塩及びメトホルミン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る 注意

1)2型糖尿病治療の第1選択薬として用いない

2)原則として既にアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)及びメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)を併用し状態が安定している場合,或いはアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)又はメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)単剤の治療により効果不十分な場合に使用を検討

3)投与中において,本剤の投与がアログリプチン安息香酸塩及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断

4)中等度の腎機能障害のある患者(eGFR30mL/min/1.73m2以上60mL/min/1.73m2未満)では,アログリプチン及びメトホルミンを腎機能の程度に応じて減量等慎重な投与が必要である為,本剤を使用せず,各単剤の併用を検討

5)適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮

用法

1日1回1錠を食直前又は食後に経口

!警告

1)メトホルミンにより重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあり,死亡に至った例も報告.乳酸アシドーシスを起こしやすい患者には投与禁

2)腎又は肝機能障害のある患者,高齢者に投与する場合には,定期的に腎や肝機能を確認等慎重に投与.特に75歳以上の高齢者では本剤投与の適否を慎重に判断

禁忌

1)次に示す状態の患者(メトホルミンにより乳酸アシドーシスを起こし易い)

a)乳酸アシドーシスの既往

b)重度の腎機能障害(eGFR30mL/min/1.73m2未満)又は透析患者(腹膜透析を含む)

c)重度の肝機能障害(乳酸の代謝能が低下)

d)心血管系,肺機能に高度の障害(ショック,心不全,心筋梗塞,肺塞栓等)

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