診療支援
薬剤

(合剤)テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物・カナグリフロジン水和物新様式H運転△
teneligliptin hydrobromide hydrate・canagliflozin hydrate
カナリア Canalia(田辺三菱)  3969
 配合錠:テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物31mg(テネリグリプチンとして20mg),カナグリフロジン水和物102mg(カナグリフロジンとして100mg)

適応

2型糖尿病.但しテネリグリプチン及びカナグリフロジンの併用による治療が適切と判断される場合に限る 注意

1)2型糖尿病治療の第1選択薬として用いない

2)原則として既にテネリグリプチン1日20mg及びカナグリフロジン1日100mgを併用し状態が安定している場合,或いはテネリグリプチン1日20mg又はカナグリフロジン1日100mgの単剤治療により効果不十分な場合に使用を検討

3)2型糖尿病と診断された患者に対してのみ使用

4)高度腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の有効成分であるカナグリフロジンの効果が期待できない為投与禁

5)中等度腎機能障害患者では本剤の有効成分であるカナグリフロジンの効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断

6)投与中において,本剤の投与がテネリグリプチン及びカナグリフロジンの各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断

7)適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮

用法

1日1回1錠を朝食前又は朝食後

禁忌

1)過敏症

2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)

3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管理が望まれる→投与不適)

注意

〈基本〉

➊使用にあたっては,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明

②有効成分であるカナグリフロジンの利尿作用により多尿・頻尿がみられることあり.又,体液量が減少することがあるので,適度な水分補給を行うよう指導し,観察を十分行う.特に体液量減少を起こし易い患者(高齢者,腎機能障害患者,利尿薬併用患者等)は,脱水や糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖症候群,脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意

➌有効成分であるカナグリフロジンにより,尿路感染

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